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★ 『命の認識』 [骨・美術解剖学・身体]

★ 夕方から 東京大学総合研究博物館/
  『命の認識』/展の最終日。

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  日本美術解剖学会/でご一緒した、遠藤秀紀さん総指揮・監督による展覧会である。


★じつは『キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現』も楽しみだった。
「大森貝塚、モースコレクション全点」を見る事ができるのである。
 卒業した小学校が、大森貝塚からいちばん近い、山王小学校だった、という理由だけだが。。
 真っ赤な部屋の一角に、ささやかにそれは展示されていた。

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 なんと「長年の経過の中、近年では3分の1ほどが行方不明状態であった。」とある。
「2003年から2006年にかけ、関連標本の収蔵状況を可能な限り網羅的に調査し、
 2009年7月にその成果を標本資料報告集79号として出版した。」ということらしい・・・

★さて『命の認識』 〜苦悩の部屋へようこそ〜 だ。
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 最終日ということもあるが、なかなか賑わっている。
 カメラを向ける人も多い。

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「それでも死体の名前を知りたいあなたへ」(会場の解説資料より)
「それでもこの絵・彫刻・工芸・考古遺物の名前を知りたいあなたへ」と、一度書いてみたいが。
 なにしろ名前を付ける事が“学問研究”なのであるから・・・

 それでもこの行為を、自宅でやってみようっと。
 って思う人は、あまり多くはない、かもしれない。

 “命”を認識することは、“生”と“死”を見つめる事にほかならないからだ。
 なにも“苦悩”しなくとも「ただそこにあること」を受け入れればいいだけ。
  SHISEI☆

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★ 桜 茶の湯研究会 [数寄・茶の湯・遠州流]

★ 午後から六窓会(茶の湯研究会)@東博・九条館へ
 風はまだ冷たいが、ようやく咲き始めの窓から見える桜が美しい

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 14、5名ほどが集まって菓子とお茶をいただく。
 初心者の方も多く、後半は僕も薄茶を点てさせていただいた。
 なかなか美味しい茶だった。

 この研究会、とにかく最高の場所なのだから、これを生かせるようにしたい。
 できることをやってみよう。。。

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★ 『和ガラス』  ★クリスト [展覧会・アートイベント etc.]

★ サントリー美術館
  『和ガラス 粋なうつわ、遊びのかたち』内覧会へ・・・

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 MEMO
 ・テグスによる支持を限りなく使わない展示(免震装置&グルーは使用)
 ・題箋は作品脇に平置き(薄板状の仕上がり)
 ・畳を使った展示台は、琉球畳に木枠を着けて使用(縁無し、目が細かい)
 ・独立展示ケースのガラスの接着加工も「和ガラス」技術といえる
 ・ケース内下部光ファイバー照明の詳細、光学制御技術。
 ・天井ルーバーのおさまり(壁とのクリアランス)

★21_21 DESIGN SIGHT
  『クリストとジャンヌ=クロード展』に寄る。

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 これまで写真でしか見たことがなかった《ランニング・フェンス》(1972-76)の映画(1978)を見ていたら、あっというまに30分以上が過ぎ・・・
 ・・・70年代アメリカ・北カリフォルニアの風を感じた。

 “アンブレラ”で、彼が藝大に来た時、レクチャーを聞いた。
「経済や社会とを巻込む」その思想と方法論を聴いて、あのドローイングを理解したが、
 その時は「ただ美しい」と思った。(だけだった) 

 フィルムを見て、風にはためいている完成したフェンスの風景を見ながら、
 プロジェクトに参加した人・人々の無言の眼差しを見て、
 こんな方法論があるんだな〜と、あらためて感動させられた。

 その本質にあるのは、“個人の力” である。

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★ 阿修羅フォーラム [博物館・美術館]

★ 午後は “ 『阿修羅フォーラム』 ” だった。

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★配布された『興福寺創建1300年記念 阿修羅展報告』を読む。
 こういう冊子をまとめてこそ、学問研究と展覧会開催との意味がでてくる。

  ・・・どこかで『パノラマ撮影による阿修羅展・展示記録』 を発表する機会を作ってみよう。と考え中。。。

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★ KYOTO [都市・街・公園・光・風景]

★ 連休・京都一泊出張の余り時間にいろんな風景に出会った。
 メモ画像をアップ

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 陶芸家の友人の工房近くの風景。窯から伸びる煙突の風景。

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 東福寺の庭  重森三玲の作庭を初実見。(注:画像は違います)

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 何必館『魯山人を使う展』 ※期待はずれ。

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 ライトアップされた“八坂の塔”(法観寺) ※すごい混雑ぶり


★ホテルで映画「パッチギ」を途中まで観た。
 友人曰く「リアルすぎる・・・」ということらしい。
 (朝鮮学校が怖かった、という意味で)
 彼にとっての原風景が、まさに京都のリアルな風景として、存在している。

 映画の先が見たくて、東京に帰ってアマゾンで中古版を購入。

 東京のドラマなら、ほぼロケ地を当てることができるが、
 東京以外だとほとんどわからない・・・それもまた楽しみ。

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★ “阿修羅像”の梱包と輸送  ★『知っとこ!』予告 [博物館・美術館]

★ 今週から始まった
 文化財保護法制定60周年関連事業
 特集陳列 『東京国立博物館コレクションの保存と修理』
   @平成館 企画展示室 3月16日(火)~5月9日(日) 

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  この企画展示の注目は、
  [国宝 阿修羅展] (2009)のために開発・製作された
 『阿修羅像輸送用・特注梱包ケース』(画像)が特別出品されている!
 (ケースの展示は3月28(日)まで)

  手持ちあり合わせの照明器具で、少々演出してみた。
  同僚S嬢いわく、「デミアン・ハーストのアートのよう・・・」
  超おススメ!。。。 

 ※ 『阿修羅フォーラム』  も楽しみだ。(フォーラム応募期間は終了)

★3月20日(土)の朝7:30〜 ※数時間後だが、、、
 TBS 『知っとこ!』
 (MBS毎日放送)にて、
 東京国立博物館の展示について紹介される予定。
 これまた必見!です。


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★《遠州忌茶筵》 [数寄・茶の湯・遠州流]

★着物・袴で東京美術倶楽部へ
『第三百六十四回 遠州忌茶筵』
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 今年は、お手伝いに声がかかり、半日は厨房で陰点て。
 初めての経験で、珍しいことばかり。
 朝集合場所に行くと、すでに先輩方がたくさんの数茶碗をポリ盥で暖めている・・・
 1席あたり40椀以上の薄茶を、数人で点ててお運び担当の方に渡す。。。

 午後は、薄茶席→濃茶席→本席→立礼席をまわって、展観をみて終了。
 昨日に続いて“茶の湯”な一日だった。。

★帰りに急に思い立って、智美術館へ。
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  《藤本能道 命の残照のなかで》
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 20数年前、藤本先生から直接、卒業証書を受け取ったこともあり、
 その色絵磁器の作風には、ことのほか関心というか、思い入れがある。
 特にこの展覧会では、専用にデザインされた空間ということで楽しみにしていた。

「智美術館では、展覧会に際し展示室を全面改装し、作品のための新たな展示空間を整えました。作家への深い尊敬と哀悼の思いを託すべく、デザインを任された米国人デザイナー、リチャード・モリナロリ氏は、これまでの空間から、会場を一新させました。」(美術館サイトより)

 このクオリティで展示を実現するには、時間をかけてマウントを作らなくてはいけない。
 日本では設備・技術とコストの面で、なかなかハードルが高い・・・うーん。。。

 それにしても日曜のこの時間に、僕だけでこの展示空間を独り占め、というのはもったいない。
 東博でたいへんな混雑するのと、この贅沢体験と、比較できるものではないが////

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★ 《LED Next Stage》 [都市・街・公園・光・風景]

★ 朝から 《LED Next Stage》 @東京ビックサイトへ。

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 LEDの発光原理を確認しつつ、各ブースをまわるが、
 こちらの勉強不足もあって、どう回って良いか、よくわからない。

 白色LEDランプといっても、
 白色の単一LEDなのか、RGB3色混合で白としているのか、
 蛍光体による色温度調整と演色評価との関係は?
 ふつうのLEDか、パワーLEDか? 発熱量、ランプライフとの関係は?

 疑問点を整理しておかないと、しっかりとした評価軸が定まらない・・・
 
 出店ブースの中では、KOIZUMIのブース・デザインに好感をもった。
 光の質も高く、空間に落ち着きがある。
 Ra(平均演色評価数)=97以上!という数値の高演色LEDを使った光は、
 LED利用の照明も “早くもここまで来たか!” という感じ。。

 今後の照明設計の方向性に、新たな可能性が少し垣間見えた、ように感じた。
 JAPAN SHOP、建築・建材展、IC CARD WORLD、などをチラチラ覗きながら会場を後に。

★東京国立博物館では 『長谷川等伯展』が盛況。
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 もうすぐ 『博物館でお花見を』企画もはじまる。 桜の季節はすぐそこまで。。
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★ 《西洋絵画のひみつ》 [展覧会・アートイベント etc.]

《西洋絵画のひみつ》 (藤原えりみ著 いとう瞳イラスト 朝日出版社)を送っていただいた。
 以前、BRUTUS No.644 『博物館ラブ』 の時にお世話になった、藤原さん初の単著ということだ。
 
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 年々“図書の冬の時代”の寒さが厳しくなるこの時代において、大ヒットとなった
 『仏像のひみつ』『続 仏像のひみつ』(山本勉著 朝日出版社)につづいて、
 〈西洋絵画〉がくるとは、正直思っていなかったが ―それが“きた”のだ!

 ページをめくると、図版のバリエーションに驚く。
 驚きつつも、藤原さんの「眼」が、一本筋がピッと通っているのを感じて、
 きっと、こんな絵を集めた展覧会ができたら楽しいだろうな、と思った。

 また、意外に僕が実見した絵も、それなりにけっこう有るなぁ、とも。。
 いつの間にか長く生きてきたのかもしれない。。

 「絵画」を扱いながら、
 “古代ギリシャ人にとって「はだか」とは?”で、ギリシャ・ローマ彫刻に触れたり、
 “「脅威の部屋」と美術館の誕生」”などのトピックがあったり、
  絵画だけでなく、個人的な興味をくすぐられるページにも泣かせられた、、、

 かんたんな言葉で切る、ということは昨今、とても重要になってきている。
 しかしモノを見通すための深さを示すことも大切であるから、
 「「描き方にはふたつある」①平面的 ②立体的」という見方について、
  とてもわかりやすく触れられているのはたいへんありがたい!(勉強になります) 

 「キリスト」の教えを、文字を読めない庶民にも、
  教会を訪れると、空間的・視覚的に体感することができるようなしくみになっている、
  ということが、ヨーロッパ旅行をしていると本当によくわかる。
  教会と同様、“世界1のベストセラー/ロングセラー”である聖書においても、
 「あの絵も、この絵の絵も、聖書の「さし絵」だった」(帯のコピーより)のである。。

 ブッダの物語りを、「仏伝」のレリーフで見るのといっしょなんだよなぁ・・・

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★《アートのお仕事》記録集 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★ “アートリンク上野−谷中2009” の企画で参加した、
 「谷中放談」vol.1 《アートのお仕事》の記録集が届いた(喜)

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 なかなかカッコいい表紙のデザインで、内容充実!の冊子が完成。
 企画・編集に携わったみなさま、ありがとうございました。

★あらためてこの企画の開催概要は⇒http://shiseiology007.blog.so-net.ne.jp/2009-09-26

★ちなみに僕の回は、
 第 2 回 木下 史青(東京国立博物館デザイン室長)
 2009年10月11日(日) 17:00 ~ 19:00
 会 場:東京国立博物館内VRシアター(TNM+TOPPANミュージアムシアター)
 聞き手:坂元 暁美(上野の森美術館学芸員)

 「記念写真が撮れる博物館を」
 「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」(2006年)
 「国宝 阿修羅展」(2009年)
 「東博だからできる展覧会」
 「日本の古典美術による教育」
 「展示デザインの悩み、醍醐味」

  とりとめのない話を、うまく編集してくれた坂元さんに感謝。
  今年も地域に愛される、質の高いイベントとして開催されることを。。。
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★ 束芋@横浜美術館 [展覧会・アートイベント etc.]

★ 確定申告の季節。
 昨年税務署で電子申請したので、今年は自宅から簡単にできると思っていたら、じつは
 カードを取得したり、ICカードリーダライタなるものの購入で数万円かかってしまう・・・
 けっきょく休暇をとって、源泉徴収票の束や書類をかかえて税務署へ。

★税務を済ませて、「医学と芸術」でも行こうと思ったら、あら昨日までだ、、、
 みなとみらいの横浜美術館へ。もうすぐ会期終了だた、月曜でも開館日[わーい(嬉しい顔)]
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 やっぱり見なきゃダメかなぁ、という気分で 『束芋 断面の世代』
 映画の日だから、川崎アイマックスシアターで『アバター』のほうがよかったかと迷いつつ・・・

 会場あいさつ中〈展示協力〉として森美術館のクレジットがある。
 なるほど、この種の展示にはAV機器のノウハウが不可欠だからか、どこまで協力したのかな?
 (現館長は、元森美術館アーティスティック・ディレクターだから、関係あるのか無いのか?)

 会期終了が近いせいか、若い人でけっこう混んでいる。
 子供連れのお母さんもチラホラ見えて、いい風景だ。

 団地層、惡人、油断髪、団断、ちぎれちぎれ、BLOW と、テキストも楽しい。

 似たような表現手法から、鴻池朋子さんの作品を連想した。
 束芋は1975年生まれ、鴻池朋子は1960年生まれ、僕は両者の真ん中当たりより少々上。
 方や“デジタルネイティブ”、方や日本画をバックボーンとするも、“筆ネイティブ”ではない。

 世代論はともかく、なにかの世界を構築しようという“仕掛け”を魅せて、時代を表現している。
 そういえば、やなぎみわもそんな共通な印象。そういう見方はよくないのかな・・・
 やなぎは、1967年か・・・3者の表現について、だれか指摘してるかな?

 横浜美術館に前回来たのは、松井冬子を見に来た時だ。彼女は1974年生まれ。
 束芋と同世代、(女性ということでくくりたくはないが)
 松井の場合、デッサン力には疑問があるが、“日本画的”表現にとどまった作家。

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「束芋以前」と「束芋以後」と言われるようになるか? 
 もうちょっと注目してみよう。

☆けっきょく図録は買わずに、2007年 《GOTH》 図録をゲット。
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