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★ 市井の山居 ― Shisei no sankyo ― [数寄・茶の湯・遠州流]

★仕事を切り上げて銀座 メゾンエルメス8Fフォーラムへ
 Shisei no sankyo という、
 僕の名前の入った招待状に惹かれて・・・というわけでもないが。。

  市井の山居」 細川護熙展
  茶室『亜美庵杜』 設計:藤森照信
  Shisei no sankyo by Morihiro Hosokawa
  Tea house ‘A bientôt’ designed by Terunobu Fujimori

 市井の山居.jpg

 油絵は・・・ノーコメントだが、茶碗はけっこう器用に作陶していらっしゃる。
 とくに個性を発揮している、というわけではないが、
 きっと素直な方なのだろう、茶を点てたら手に馴染みそうな風情をしている。

 気取った展示空間ではなく、藤森氏設計のガラスを組み合わせたテーブルの上に、
 袱紗を敷くというような野暮な事はせずに、そっけないまでに“並べ置き”している。。

 現在開催中の 「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」 @東京国立博物館の会場に、
 ズラッと並ぶ茶道具を見れば、そこから身についた美意識・知識・教養は、
 超一級であることは疑いようもない。

 軽く手取ってみたい衝動を押さえて、
 ひとおとり鑑賞してからフォーラムを後に、、、

 還暦を越えて、「市中の山居」で茶の湯三昧というのはいいだろうなあ・・・

 ★ Shisei no sankyo by SHISEI 

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★ 芸術は可能か? [展覧会・アートイベント etc.]

六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? ―明日に挑む日本のアート―

 日曜日夕方、森美術館へ向かう。
 友人のインディペンデント・キュレーター、 窪田研二が、
 今回の、この展覧会のキュレーションを行なっている。
  ※本展のキュレーター・チームとして、他に
   木ノ下智恵子(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任講師)
   近藤健一(森美術館アソシエイト・キュレーター)が共同で担当、とのこと。

 IMG_1134.JPG

★展示空間の粗密感に違和感を覚えるところもあったが、
 前回までとは確かに違うコンセプトだった。

 帰宅してから図録を読む、窪田研二のテキスト。
 現代(美術)の表現者にとっての立ち位置、について・・・刺激的だなぁ。。。

 “アートバブル”がはじけた後の、2010年代の初めである今の立ち位置を、
 どのようにとらえるべきか、アーティストをピックアップする過程で、
 キュレーター・チームでずいぶん議論したらしい。

 このあたりの考え方、コンセプトは、
 僕自身がなかなかついていっていない気がする、、、
 むしろ、すでに逆行しているのかも、とさえ少し感じたのだが、
 それはそれで安心感もあるような気も、オイオイ///

 IMG_1137s.jpg
 HITOTZUKI (Kami+Sasu) http://www.hitotzuki.com/

 IMG_1139s.jpg 
 鈴木ヒラク http://www.wordpublic.com/hiraku/index.html

 20100419_1544449.png
 ※この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

 “立ち位置”について、「芸術は可能か?」という、
 ダムタイプの故・古橋悌二の言葉/問いをひいているのだが、
 そもそもダムタイプを理解できない僕にとっては、
 この言葉がなんだかピンと来ない。。

 それでもこの展覧会が提示している、現代の世界のイメージは、
 存分に、充分に伝わってきた。
 なにかの関連イベントに合わせて行ったほうがいいなぁ・・・

 7月4日(日)まで
 オススメです!

★もはやアートがメディアやパフォーマンスの“クロッシング”であることは自明で、
 もっと政治・宗教・民族・戦争・都市・環境・・・という概念や現実との、
 “クロッシング”しなければならないのでは?
 というステージでの『芸術は可能か?』ということを窪田は問うているようだ。

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★ 宗史  “スリーデイズ・ボーイ、にならなくてよかったな、と” [数寄・茶の湯・遠州流]

★ きのうは遠州流茶道 春季許状式だった。
 平成十八年一月から稽古に通い始めた「四十の手習い」だが、 
 最初は5分と正座する事に耐えられなかった///

 日曜の自分にしては早起きして着物・袴・羽織を着付けて、宗家道場へ出掛ける。
 お茶は遅刻厳禁、30分、1時間早く行動しても早すぎるということはない、
 と・・・集合場所にはすでに同じ社中の方は到着していた(汗

 宗家の門をくぐるのは初めて。武家茶道の宗家道場としての格式を感じさせる構えだ。
 広間の書院座敷が許状式の会場で、受ける許状の序列に従って正座して開始を待つ。

 許状式とは、御家元から『準師範』の許状、つまり教授資格を頂戴する儀式ということ。
 式次第の説明を受けつつ、あらためて緊張してきた。。。

  宗史_1123.jpg

『宗史』という宗名をいただいた。
 御家元から宗名の意について、
 流祖遠州公は「宗甫」。甫 は一(小堀正一の一)に通じる意のこと。
 宗名は、宗 の一字をいただき、自分の名の一字または同音の字をあてるとの話である。
 ちなみに利休は千宗易だ。

 宗名の木札は、遠州公が祀られている祠堂の中の宗実家元から受ける。
 茶の湯と禅とのつながりを、強く意識させられた儀式だった。

 思えば、これまで「禅と茶」に関係する2つの展覧会を経験している。
 じっくり図録を読み返してみないと。。。

 ◆建長寺創建750年記念特別展『鎌倉―禅の源流』  (平成15年/2003)
  ・この展覧会で、栄西禅師が日本に初めて茶を伝えたことを知り、

 ◆足利義満600年御忌記念『京都五山 禅の文化』展 (平成19年/2007)
  ・宗へん流、表千家、武者小路千家、裏千家、薮内家、
   そして遠州流による、5流派による茶会イベントが行われた。
   ※遠州流・陽真会社中が担当した日に、初めて「お運び」を体験。 


☆茶の湯の稽古をはじめてから、博物館・美術館に展示されている道具を見るとき、
 どう観るべきか、がかなりわかってきた。
 博物館の大先輩の言葉によれば、基本は『間』である。
 その『間』ということの意味と合理性が、わかるようになってきたのが楽しい。


◉ルー大柴氏も同日に準師範を受けたとの事。
 そういえばお見かけしたなぁ。。
  http://mainichi.jp/tanokore/interview/003561.html

 「スリーデイズ・ボーイ、あ、三日坊主にならなくてよかったな、と。」(同感だ・・・


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★ 『光と影 — 江戸時代と現代をつなぐ明かり』 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

『「応挙館で美術体験」の記録』の冊子が手元に届けられた。

 昨年、共同研究者としてプロジェクトに加わって照明デザインを行ない、
 その報告として一項、書かせてもらいました。

 応挙館で美術体験_1107.jpg 

 『光と影 — 江戸時代と現代をつなぐ明かり』の項、

  美術家・鯨津朝子さんとの往復書簡メールから、キーワードとなる言葉をひきつつ、
  書院・応挙館のあるべき明かりを探るという、照明デザインのプロセスについて、
  なるべくわかりやすく理解できるよう、言葉を選んで書かせてもらったつもりです。


 ★プロジェクトのコンセプト、進行の課程、会期中に行なわれたワークショップ、
  鯨津さんの制作プロセスはもちろん、照明デザイン・施工の状況などなど・・・
  応挙の一之間、ドローイングが描かれた二之間=応挙館の美しい画像も満載の冊子。


  あれ、一般に入手できるのかな・・・?
    (科研でのプロジェクト記録集という正確の出版物だし///)


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★ マネを見に行く @三菱一号館美術館 [博物館・美術館]

マネの“黒”を見に行く、という誘惑に駆られて仕事を早めに切り上げて・・・
  丸の内にオープンした 《三菱一号館美術館》へ急ぎ足。。。

 100405三菱一号館美術館_109.jpg

 音声ガイドを借りて展示室に入る。
 と、強烈なグレアが!
 光ファイバーによるライティングシステムとは噂に聞いていたが・・・

 セオリーより距離を引きすぎなため、強烈な点光源による不快グレアが眼に突き刺さる。★
 しばらく天井と壁面をじぃ〜っと睨んで観察。
 額の影を嫌っての、天高:壁からの距離=約2:1、なのか?
 通常の3:1よりはだいぶ引いた位置だ。
 とにかくファイバーのグレア攻撃には参った(意識し過ぎだろうか?)★

 通常のスポットライト照明だと、教科書的には画面への入射角約30度だが、
 これだと深い額の場合、画面に影が伸びてしまう。
 これを避ける手法はいろいろあるが///どちらを優先するか、諸刃の剣か、、


★マネのぺたーんとした“黒” 。
 むかしマネしたけど、絶対無理!だった。油彩の表現力の凄みといえるが、
 マネの、やはりアカデミックな(古典的な)透明感のある油画肌の作りにホレボレする。

 『ベルト・モリゾ』
 ここがサロンと印象派との分岐点か!?
 この後、どうやらマネも「印象派的な色彩と光」を意識するようになったような気が・・・

 100405三菱一号館美術館_1093.jpg

 気がついたら閉館間際。会場には僕とあとパラパラ、、
 ずいぶんゆっくりとマネの『挑戦』を堪能!『過激』に浸った90分!
 やはりマネは、なんとなく自分の青春を思い出すんだなぁ(まるで過去のような///

※最後に展示されていた、クーンズ(ジェフ・クーンズ!)コレクションの、
 『髪を整える女』の描写をじっくり舐めるように見つつ、、、
 かのアーティストがなぜこれを手に入れたか?
 を想像しつつ、会場を後にした

 見どころ満載の「マネとモダン・パリ」 “Manet et le Paris moderne”
 オススメです。


★ジョサイア・コンドル、丸の内、レンガ街、帝都東京の記憶。。
 さて、東京駅や、郵便局はどんな具合になるんだろう。。。それも楽しみだ。


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★ 『花見で一服』@応挙館 [数寄・茶の湯・遠州流]

★ 東京国立博物館 『花見で一服』(「博物館でお花見を」のイベント)に参加
 きょうは仕事でなく、もろもろ茶会のお手伝い。
 といっても、朝イチからのお手伝いには遅れて、着物・袴で出かける。

 100404_桜_1083.jpg

 午後からお客さま:40名×8回=約300名の、茶会@ 応挙館が催された。
 旧益田鈍翁所有の由緒ある書院での、贅沢な茶の湯の楽しみ。

 主菓子:向島 長命寺「桜もち」。
  桜の葉が3枚もついているデラックスな菓子。
 薄 茶:茶銘「御園の白」お詰 「青松園」
 床  :軸「無縫」小松茂美筆(平成元年)

 8回のうち点前を1回、担当させていただいたが、
 不特定のお客さま相手には初体験ということもあって
 薄茶/炉/棚の点前は・・・順序がバラバラ、失敗だらけの散々な点法に(泣

 半東も2度つとめたが///とりあえず声だけは大きく、笑顔は心がけたつもり。
 
 100404サクラ_6807.jpg

 ボランティアさん+職員によるイベントは終了。
 曇りだが、サクラは素晴らしく、満開!
 博物館の桜は、枝振りが見事!
 生命力を感じさせてくれる。

★東京国立博物館の 『博物館でお花見を』は、4月11日(日)まで
 庭園開放、は4月18日(日)まで
 →さくらカフェ MOTOYA EXPRESSも18日(日)まで出店中!!

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★ 金沢工業大学の雑誌『Back Up』No.29 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★ 以前インタビューを受けた、 金沢工業大学の雑誌
 『Back Up』ばっくあっぷ No.29が届いた。
 雑誌としての充実度が素晴らしい本だ。

 この時代に就職内定率は94.1%で話題になった大学だ。
 ⇒ http://www.kitnet.jp/news/index.cgi/id/00427/

 Back Up 29.jpg

 大学の優秀な研究・教育内容が伝わってくる、、編集の妙だな。
 これが新入生にも配布されるらしい。。。研究への意欲が湧いてきそうだ。

「つまらなく展示すると 素晴らしい美術もつまらなく見える
 作品の魅力を輝かせるのは 作品に寄り添った展示デザイン」
   とのこと(こんなふうに立派なこと話したかなぁ・・・自分の言葉と思えないほど!?

★ 今日も博物館の桜は満開。
 100402サクラ_1079.jpg


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★ 桜Vespa [PEUGEOT / VESPA / ABARTH]

★ 博物館の桜が満開!

 100401サクラ_1077.jpg

 井泉のカツサンドと野菜ジュースのランチ

 100401桜_03.jpg

 暖かくなったので、またバイクに乗ろう。。



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黒猫★☆白蜂

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