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★第18回 美術解剖学会 大会 [骨・美術解剖学・身体]

★午前中は歯医者。
 午後から第18回 美術解剖学会@東京芸大へ参加。

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 内野滋雄先生 本郷寛先生の特別講演
 テーマは《科学と美術》
 講演後の対談ナビゲーターは宮永美知代先生

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 藝大デザイン科カリキュラムの主題である、
「観察と表現」の本質を呼び起こされた。
 以下両先生の講演会演目と聴講メモ。

『レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖図と医学の関係』
 内野 滋雄
(医師・解剖学者・社会福祉法人三徳会理事長・
 東京医科大学名誉教授・美術解剖学会顧問)

 ホルマリン固定の技術もない時代の解剖とデッサン_φ(・_・
 いまだその仕事を超える解剖図は存在しない。


『もう一つの骨格』
 本郷 寛
(彫刻家・日本美術家連盟理事・
 東京藝術大学美術学部教授・美術解剖学会副会長)

 過去の彫刻を調査すればするほど、
 その仕事を超えることはできないのでは、ということを認識する。
 しかし仕事の後を見ると過去の作家たちも同じように悩んでいた
 そこから造形への志向が立ち上がる。
 見ること/見えること_φ(・_・

 最近の手術ではまず手袋をすることが必須
 素手で病根の違いを見分ける感覚はもう忘れられる。
 医学部の解剖実習さえ米国ではCGで行なう動きも。。(科学)

 今は写真やネットがあるので、実見せずに安心してしまいがち
 藝大では見ること・見えることしか作れないことを教えるのみ。
 学生は彫刻の骨格をつくることを学ぶ・そのことを教育する。(美術)

 ※以上、facebookでの覚書き転載。

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★『科博標本動物園』 @国立科学博物館 [骨・美術解剖学・身体]

★昼休みに国立科学博物館へ
 ウェルカム・パンダ記念 科博標本動物園—上野動物園の歴代スター大集合—
 である。

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 リピーターズパスを利用、
 しかし館内は閑散としていてとても悲しい。
 いちおう原子力関連の展示があるかと思って探したが、無いなぁ・・
 「手塚治虫のアトム/原子力の平和利用展」の展覧会企画、やらないのか。

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 期待感大!の会場グラフィック。
 当然、音声ガイドを借りる(300円)。
 子ども向きだが、大人でもOKの1〜21解説。

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 ゾウ、カバ、キリン・・・うーん、楽しすぎる!
 明治時代の象の骨格標本は、涙もの( T_T)

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 ジャイアントパンダ。
 第7の指・発見についての解説パネルもあり、なかなか学べる内容。
 現在は東大総合研究博物館に移られた、遠藤秀紀さんの発見である。

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 オオアリクイの顎の構造、腰椎の間接癒着など、おもしろい。

 博覧会、教育博物館、動物園、科博、その歴史と研究機関としての関係性について、
 解説パネルによって、しっかりと提示・アピールされている。

 募金箱に心ばかりの小銭を入れて、仕事場にもどる・・・

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 いま人気のカピバラも。なかなかいい頭骨のカタチだ。

 ぼくがいま欲しい骨はカンガルーだなぁ、、無理かな。

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★ 日本美術解剖学会 in 東京藝術大学 [骨・美術解剖学・身体]

★きょうは 日本美術解剖学会 in 東京藝術大学
 午後からのシンポジウムに登壇予定、である。

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 今年は養老孟司会長の講演があるので、前座的なもんだろう・・と思っていたら、
 しっかり時間を頂戴してしまったので、なんとかまとめねば。。(汗)

   ◆ シンポジウムⅠ「筋肉について~科学の立場から」
      坂井建雄 (順天堂大学医学部教授)
      遠藤秀紀 (東京大学教授)
   司会:布施英利 (東京藝術大学准教授)

   ◆ シンポジウムⅡ「筋肉について~芸術の立場から」
      松井冬子 (画家)
      木下史青 (東京国立博物館デザイン室長)
   司会:布施英利(東京藝術大学准教授)

   ◆ 会長講演・養老孟司 (東京大学名誉教授)

★=================================
 テーマは筋肉:
◆順天堂大・坂井先生の、ヴェサリウス以来の解剖図についての講演、
 帰ってから先生の著書『人体観の歴史』(岩波書店)読み返してみよう。

◆東大総合研究博物館・ 遠藤秀紀さんの解剖現場の喜び(^O^)/についての講演。
 アリクイの解剖と咀嚼筋、噛筋の写真&「動きCG」は面白く、、、
 アリクイは顎が上下でなく、なんと“左右”に開いて「噛む」
 そこに機能“美”はあると感じたが、
 大系的な美=アートの文脈化はできるだろうか⁈

◆布施先生のレオナルドの解剖図」:指の筋肉についてのレクチャー。
 浅層筋と深層筋との関係、、など。
 やはりダ・ヴィンチの表現には別格の“美”がある…

◆画家: 松井冬子さんの「仔牛解剖」プレゼン。
 彼女の容姿・その画風と異なり(失礼)、震える声で作画プロセスを語る。
  …ソーセージ作りと内臓の解剖は、見た目変わらないんだが、。
 画家はあらゆる状況/真実を冷徹に見つめる眼を持たねばならない。
 講演後に名刺交換:次の美術館での個展に期待。

★そして自分の番。演題は、、
『“光の秩序”と“お堂の光” ーギリシャ彫刻と仏像を見せる展示』
 なんともこじつけっぽいなあ(苦笑)

 20年以上(自己の半生)の『石膏デッサン=石膏像を描く意味』に関連して、
 藝大美大受験時代から、大学に入っても身についてしまった、
 光や造形原理の捉え方が、いかにいまの展示デザインの仕事に対して、
 その価値観が、良くも悪くも影響を与えてしまっているか・・・

 その功罪!?を前提に、2005年に東博で経験した『踊るサテュロス』と、
 『中宮寺 菩薩半跏像』の展示と照明についての事例紹介をおこなった。
  ※養老先生に僕の拙い話を聞いていただいて、恐縮しつつ無上の喜び f^_^;)

 IMG_3144s.JPG
  藝大浪人時代の石膏デッサン《マルス》

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 「ボルゲーゼのアレス(マルス)」前1世紀あるいは1世紀(原作:前420年ごろ) ルーブル美術館蔵

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 (本末転倒だが)立像としての「マルス」から何を学ぶ!?

◆養老孟司会長の講演は、やはり⁈ラオスのゾウムシのことから。
 ゾウムシの顎は、その頭部から伸びた先端にあり、それを動かす筋肉は頭部に。
 それを長い腱で動かしている。
 昆虫の関節部は、脊椎動物と違って、「ゴツゴツ/ザラザラ」していて、
 そのことで動きがスムーズでなく何段階かの動きになるが、
 寿命が短い彼らの場合は、それでOKなのだろう・・・

 最後に『虫の図鑑・クワガタ編』の話。
 ふつう「シンメトリー」でない日本人的メンタリティと思うのだが、
 昆虫標本づくりにおいては、徹底して虫の6本の脚を、手間ひまかけて、
 きっちりとシンメトリーにすることにこだわる。それは何故か?

★学会総会は、あっというまの3時間で閉幕。
 懇親会は残念ながらの欠席。。
 
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★地球最古の恐竜展@森アーツセンターギャラリー [骨・美術解剖学・身体]

★内覧会に行くことができずに、いつ行けるかと楽しみにしていた
  「地球最古の恐竜展」@森アーツセンターギャラリー、を見てきた。

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    キャプションの動画式フォトフレームも参考になる試みをしている。

  なにしろ東京国立博物館のチラシラックに「これでもか!!」とばかりに、
  美術展よりも多いくらいのチラシがハバをきかせているくらいなので・・・
  いつからこんな具合になってしまったのだろうか///

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  夏休みも終わった夜は親子連れが少しいるが、ほどよく空いていてよい。
  まずは骨格(復元)がうようよしているのが目立つ。

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  キャプションに「実物標本」と赤字で書かれた部分と対比しながら全身を見ると、
  化石の「かけら」からこんなに全体を再現していいものか・・と思ってしまうが、
  夏休みにぶつけた企画だから::い〜んです!!

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  とにかく楽しみながら見てきたポイントは、とにかく“見て”楽しむこと。
  “恐竜類”と、“ワニ類”と、“哺乳類の祖先”との三つどもえ状態を頭に入れること。

  図録を読んで勉強して、もう一度会期中に訪れるべし。。
  会場内はフラッシュ、三脚無しなら撮影OKなのだ。。
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★ パレオパラドキシア [骨・美術解剖学・身体]

★ 仕事がらみ!? で 国立科学博物館へ行く。
 気になったのは[パレオパラドキシア]の化石(復元骨格)だ。

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 NHKスペシャルや恐竜展のおかげで、この夏の子供たちの頭の中は、
 哺乳類と、恐竜の子孫である鳥類(ガストルニス)と、水辺の王者・ワニの、
 三つどもえの世界観、ということになっている、らしい。

 その後、三つどもえのバランスが崩れて哺乳類が突出して進化し・・・
 多様に姿を変えた哺乳類のなかにパレオパラドキシア(Paleoparadoxia)がいる。
 カバのような体で水辺に棲んでいたらしいが、約1300万年前に絶滅した。

 頭骨化石から迫力ある顔つきが想像できるが、想像図は穏やかそうに描かれている。

 IMG_1661s.jpg

 >>>『絶滅した哺乳類たち』
     冨田 幸光 (著), 伊藤 丙雄, 岡本 泰子
     丸善 (2002/08)
     http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/book_data/search/4621070762.html
     IMG_1692.jpg

     ※パレオパラドキシアは48頁に所載。

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★ 美術解剖学会 『中尾先生に学ぶ「美術解剖学的オタクフィギュアART」』 [骨・美術解剖学・身体]

★ 午前中宅配便受け取って、午後から東京藝大へ出かける。
 きょうは第17回 美術解剖学会大会

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 午後からの特別講演『美術解剖学の過去、現在、そしてこれから』に、
 アーティスト 村上 隆さん(といっても水泳部の先輩)が講演予定。。
 メチャメチャ忙しそうなのに、はたして本当に来るの?
 (事前のチラシでは、演題が「(未 定)」とある)

 最近彼は、藝大・日本画科を含む日本のアーティスト教育システムに言及していて、
「いまさら?」と疑問に思っていたので、時間がゆるせば聞いてみようかと・・・

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 演題は『中尾先生に学ぶ「美術解剖学的オタクフィギュアART」』。楽しみだ。

 約40分の予定時間が、20分ほどで話が終わり、あとは質問の時間。
 で、訊いてみた。

 最近のPodcast“エフエム芸術道場”や、Twitter、USTREAM・・・などでの発言と、
 日本画技法で(南米の)魚を描き、生物や骨学/筋学のレクチャーを聴講していた頃との間に、
 どんな連続性(あるいは意図的な断絶)があるのか無いのか?について、、
 そしていまさらなぜ「日本画」に言及せねばならないのか・・・
 焦りなのかある種の危機感なのか? ※または年ゆえの教育的意識の目覚めか,,,,,

 抽象的な僕の質問に対して、実に真っ正面から素直すぎるかとおもうような回答、
 ある種の僕の誤解もあったようで、疑問が氷解していったのでした。。。。
 (ここではうまく書けないが、、)

★ 他の興味深い講演を聞いて、大会は終了。
 懇親会は失礼して、ちょっと職場にもどってヤボ用をかたづけ。。

☆ 表参道で開催中の同級生の個展に駆けつけよう・・・
 と思って到着したら、最終日ですでに搬出後。。。。
 今中君、スマンでした m(_ _)m


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★セブンチェア × Rock7 ロッキングパーツ [骨・美術解剖学・身体]

★ダイニングの小椅子は、フリッツハンセンの セブンチェア(白)だ。
 イームズの小椅子とともに、学生の頃サイズを測って勉強した、
 モダンデザインの教科書には必ず出てくる、名品中の名品。
 これをロッキングチェアにカスタマイズ! してみた。

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☆セブンチェアとのバランスがイマイチで、
 テーブルの高さが少し高いなぁと思っていたところに、
 新聞で ロッキングパーツが紹介されていたのを見つけた。

 これをつければセブンチェアの座面が少し高くなる上に、
 少し前のめりに背筋が伸びる姿勢になるのでは?と思い、
 テーブルとの高さバランスも良くなるかもしれない・・・

 ネットで注文して、、届いた。。
 Rock7 ロッキングパーツsp.jpg

 しばらく使ってみよう。。
 このセレクトショップ。以前から システム手帳も使ってるけど、
 これが秀逸な出来。

 ショップのコンセプトは、
 SIMPLE, ELEGANCE, MINDFUL, PEACEFUL, RELAXING, ESSENTIAL
 青山のお店もオススメです。

※フリッツハンセンは、次にW杯の対戦相手のデンマークのブランド。
 極めて高いプロダクトとしての完成度に脱帽。。
 ロイヤルコペンハーゲンやルイスポールセンも、日本ではおなじみ。

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★ 陸のなかまたち [骨・美術解剖学・身体]

★ やっと科博で開催中の 《大哺乳類展》に行ってきた!
 はく製と骨格標本の展示に感動!!!
 “陸のなかまたち”は、13日(日)まで!!!!
 必見です!!!!!

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★きょうのベスト骨格は、やはりオオカンガルー。。と、アカクビワラビー。。
 東大総合研究博物館の個体もすばらしいが、さすが科博。。
  ※手に入れるのは難しいだろうな・・・

★ふだんはガラス越しに見るはく製たちも、この展覧会では露出展示で大パノラマの展示風景。
 興奮してシャッターを切った。
(映像と一部の展示以外は撮影OKなのです)

★絶滅動物のコーナー:フクロオオカミのはく製は、
 東京教育博物館(現東京国立博物館)から引き継いだもの。
 当時の東博天産部にあったものだろう。
  その姿に涙。。

☆引き続き7月10日(土)からは“海のなかまたち” “上野にクジラがやってくる”

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★ イノシシ頭骨 [骨・美術解剖学・身体]

★ イノシシ頭骨は、2007年・亥年の年賀状!? 作成用に撮影した時の1枚。

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 撮影地:2006年・年末の代々木公園
 カメラ:RICOH CAPLIO GX100

 上野・EXPOで購入、下顎からガッと伸びた牙が気に入った。

 撮影時は自作のブタ頭骨とペアでインスタレーションしたが、
 イノシシ単体だと野性味がありすぎな感じなので、年賀状では
 ちょっと気合いの足りない表情のブタとの組み合わせが丁度良い感じになった。
 中国・朝鮮半島では亥年ではなく豚年らしいので、、

 ヒトとの関わりではシカはイノシシと並んで古い。(イノシシのほうが古いか)
 コレクションの中にツノのある頭骨はシカ一つしかないな・・
 こんどシカとイノシシのペアで撮影会をしてみよう。


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★ 『命の認識』 [骨・美術解剖学・身体]

★ 夕方から 東京大学総合研究博物館/
  『命の認識』/展の最終日。

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  日本美術解剖学会/でご一緒した、遠藤秀紀さん総指揮・監督による展覧会である。


★じつは『キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現』も楽しみだった。
「大森貝塚、モースコレクション全点」を見る事ができるのである。
 卒業した小学校が、大森貝塚からいちばん近い、山王小学校だった、という理由だけだが。。
 真っ赤な部屋の一角に、ささやかにそれは展示されていた。

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 なんと「長年の経過の中、近年では3分の1ほどが行方不明状態であった。」とある。
「2003年から2006年にかけ、関連標本の収蔵状況を可能な限り網羅的に調査し、
 2009年7月にその成果を標本資料報告集79号として出版した。」ということらしい・・・

★さて『命の認識』 〜苦悩の部屋へようこそ〜 だ。
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 最終日ということもあるが、なかなか賑わっている。
 カメラを向ける人も多い。

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「それでも死体の名前を知りたいあなたへ」(会場の解説資料より)
「それでもこの絵・彫刻・工芸・考古遺物の名前を知りたいあなたへ」と、一度書いてみたいが。
 なにしろ名前を付ける事が“学問研究”なのであるから・・・

 それでもこの行為を、自宅でやってみようっと。
 って思う人は、あまり多くはない、かもしれない。

 “命”を認識することは、“生”と“死”を見つめる事にほかならないからだ。
 なにも“苦悩”しなくとも「ただそこにあること」を受け入れればいいだけ。
  SHISEI☆

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黒猫★☆白蜂

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