★金沢21世紀美術館 『杉本博司 歴史の歴史』 [博物館・美術館]
☆「雷鳥」に乗って、京都から金沢へ
★金沢21世紀美術館
『杉本博司 歴史の歴史』
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/sugimoto/
【展示に関する覚え書きメモ】
↓
最初の展示室に入る。化石が展示されている。
んっ 気持ちのよくない、重い空間だ。
なんだろう?この感じは。
自然の断片(化石や骨など)、古美術の残欠などを、現代美術のように展示したいと、僕も考えていたのに、何かおかしい。。。。胸がムカムカしてきた。
とりあえず、モノに罪は無く、質も悪くないので、見る集中力を高めた。
作家が自ら語るビデオを見る。(前日の京都市美「画室の栖鳳」のようだ)
大判の写真は、アシスタントがレタッチしている。とのこと。発見だ。
なるほど、レンズについてとれないゴミは、ネガに写り込んでしまうので、消さないといけないのか。
「海」を撮った写真が9枚。円形の展示室にぐるっと。
マイベストは「リグリア海」1993年の作品。
“解剖学”の展示室。うーん・・・浅い感じだ。
“宗教”の展示室。
法隆寺の伝来裂とリストにあるのだが、無い。 正倉院裂は展示されているが・・
監視さんに聞くと展示替えがあったらしい。残念。
「仮面」の支持具は耳穴に棒を掛け渡して、重り付きスタンド裏板を引っ掛けて展示されている。
展示は身長175cm用の設定だな。150cm代の人にはちょっときつい。米国向きのつもりか??
アクリルカバーのケースはなかなかよい出来。調湿もどう納めているのか、外からだと見えない。
☆結局、作家が何がしたかったのか、わからなくもないが、コレクションをこのような形で見せつけられても、モノがかわいそうに見えてしまったのではないか。
楽しみに金沢までいったのだけれど、前日の椿昇のほうが力強さを感じてしまった。
★コレクション展はおもしろかった。
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/collection/2008_2/index.html
ダミアン・ハースト(1965年生まれ)の「バースデー・カード」。
大きなピンクのハート形ペインティング。
キャンバスにチョウチョが数羽貼付けてあって、ピンクのペンキで塗っている。
そのほか、北側宏人(1967年生まれ)のテラコッタ彫刻も悪くない。
★「タレルの部屋」再訪。
とても気持ちがいい。
※最初に訪れた時よりも、大分傷みがみえてきている。
http://www.kanazawa21.jp/ja/03news/2009/index.html
でも来月メンテナンスをするらしい・・・きっときれいになるだろう。アメリカの、乾燥した地域とではオッケーでも、湿潤な日本ではこういう作品の維持管理は難しい。
★金沢21世紀美術館
『杉本博司 歴史の歴史』
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/sugimoto/
【展示に関する覚え書きメモ】
↓
最初の展示室に入る。化石が展示されている。
んっ 気持ちのよくない、重い空間だ。
なんだろう?この感じは。
自然の断片(化石や骨など)、古美術の残欠などを、現代美術のように展示したいと、僕も考えていたのに、何かおかしい。。。。胸がムカムカしてきた。
とりあえず、モノに罪は無く、質も悪くないので、見る集中力を高めた。
作家が自ら語るビデオを見る。(前日の京都市美「画室の栖鳳」のようだ)
大判の写真は、アシスタントがレタッチしている。とのこと。発見だ。
なるほど、レンズについてとれないゴミは、ネガに写り込んでしまうので、消さないといけないのか。
「海」を撮った写真が9枚。円形の展示室にぐるっと。
マイベストは「リグリア海」1993年の作品。
“解剖学”の展示室。うーん・・・浅い感じだ。
“宗教”の展示室。
法隆寺の伝来裂とリストにあるのだが、無い。 正倉院裂は展示されているが・・
監視さんに聞くと展示替えがあったらしい。残念。
「仮面」の支持具は耳穴に棒を掛け渡して、重り付きスタンド裏板を引っ掛けて展示されている。
展示は身長175cm用の設定だな。150cm代の人にはちょっときつい。米国向きのつもりか??
アクリルカバーのケースはなかなかよい出来。調湿もどう納めているのか、外からだと見えない。
☆結局、作家が何がしたかったのか、わからなくもないが、コレクションをこのような形で見せつけられても、モノがかわいそうに見えてしまったのではないか。
楽しみに金沢までいったのだけれど、前日の椿昇のほうが力強さを感じてしまった。
★コレクション展はおもしろかった。
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/collection/2008_2/index.html
ダミアン・ハースト(1965年生まれ)の「バースデー・カード」。
大きなピンクのハート形ペインティング。
キャンバスにチョウチョが数羽貼付けてあって、ピンクのペンキで塗っている。
そのほか、北側宏人(1967年生まれ)のテラコッタ彫刻も悪くない。
★「タレルの部屋」再訪。
とても気持ちがいい。
※最初に訪れた時よりも、大分傷みがみえてきている。
http://www.kanazawa21.jp/ja/03news/2009/index.html
でも来月メンテナンスをするらしい・・・きっときれいになるだろう。アメリカの、乾燥した地域とではオッケーでも、湿潤な日本ではこういう作品の維持管理は難しい。
自問自答する。
現代美術館では、このような「自然史学」「宗教学」「哲学」「数学」「解剖学」などから、もっと自由な位置と価値観で、美を語らなくてはならないのではないか?
それは人にとって、必要不可欠な存在の問題ではあるけれど、「学」なるものからはもっと突き放たれて、突き抜けた軽さがなければいけない。
そうでないと、それはとても悪しき“アカデミック”に見える。
あぶないあぶない。
by SHISEI (2009-03-01 01:36)