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☆《KAZARI 日本美の情熱》 ★日本の屈折点 [展覧会・アートイベント etc.]

★薬師寺展はかわらず盛況の模様。
 朝、開門前から長蛇の列が。今日は夜間開館でもあり、1万6000人位の入場者か。
 それでも夕方からは比較的落ち着いて見られるようだ。
 080523_開門前_薬師寺展.jpg

★楽しみにしていたサントリー美術館《KAZARI》内覧会へ急ぐ。
 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/08vol03kazari/index.html
 080523_KAZARI_サントリー美術館.jpg

 到着して時計を見ると、時間が30分しかない。会場へ、いきなり縄文中期の装飾過剰な土器群。インパクトはあるけど、少々残念な「ひな壇展示」。ひな壇の上の方は見えにくな。こういう時は「一歩引いてみる」のがコツ。十日町の火焔や山梨の大型深鉢の配置はこれでいいのか、見極めてみる。
◎金銅火焔宝珠形舎利容器 鎌倉13世紀 奈良・海龍王寺 ここに宇宙がある。
●梨地螺鈿金装飾剣 平安12世紀・輝いて見えるぞ。ふーっ(ため息)所蔵はと見ると(東京国立博物館)やばい・・・
黒織部茶碗 鉄絵兎文向付(京都市考古資料館) 点てたい。飲みたい。いただきたいなあ。 サントリー美術館の鍋島、伊万里、古九谷、古清水、
なんだか今回は大型のグラフィック演出が多いぞ。邪魔だなぁ・・と思えるほど、解像度も低いので僕ならもっと照明を落としてしまうだろう。
兜/兜/兜(靖国神社遊就館!)お、おもしろすぎる。。彦根城博物館のものも楽しい。
小袖を貼付けた屏風は好きな作品。歴博の悲惨な展示と比べると素晴らしさが伝わってきてまたため息。
着物・衣裳、陣羽織は大胆に吊るして浮遊感のある展示などバラエティある見せ方。印籠の、アクリルとミラーを多用した不思議な見せ方。膝芸は既存展示ケースとファイバー照明の機構に嫉妬、吹き抜け階段のところでは以下いろいろあって省略。

日本美術「は楽しい」のである、ことがよくわかる遊び心にあふれた展示構成だった。なにより僕の目が楽しんでいた。今回の題箋・解説は、大きすぎて邪魔だったな(わかりやすくて助かったのだが・・・自分の問題意識にひっかかる点)展示替えが多いのでまた来れるかな。。。自前の展覧会だとしょうがないと思うこともあるが、他館へ足を運ぶ場合はやはり残念というか面倒か。
 ・図録をパラパラ、辻先生の巻頭文を読むと、今回の展覧会への経緯がよくわかる。栄久庵憲司「幕の内弁当の美学」の文字が、ほーなるほど。

★そういえば今日は打合せが長引いて昼飯食べてなかったな:スタンドバー式の辛味ハヤシライスを軽く食べる。以外に腹がふくれたので、ミッドタウンのスタバで読書など
「日本の屈折点 明治維新の苛烈な廃仏毀釈の謎」太田保世(ごま書房)
 最近、廃仏毀釈に関する勉強を始めたのだが、数冊つん読状態だったので、ようやく手にする時間ができた。読み始めたら面白い・・・けどすぐに眠くなる(読書する体力も落ちたのか)。。。
 日本の近代化/博物館の誕生と廃仏毀釈は縁が深い。というより深すぎる関係にある、と疑っているのだが、その連続性と意味について、近代史の学習欠落のせいでほとんど知らない。
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コメント 1

あかりや

こっそりと拝読させていただいておりました.
昨日薬師寺展を観てきました.かっこいい展示で洗練された仏様達を堪能させていただきました.
ご入り用でありましたら,いつでも同等以上のファイバー照明を喜んで作らせていただきます.
失礼いたします.
by あかりや (2008-05-24 23:58) 

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