★『行の茶会』で初めて亭主を務めさせていただいた。 [数寄・茶の湯・遠州流]
★ 『行の茶会』 @ カヤバ珈琲 二階 座敷の床かざり
15回目の“art-link 上野−谷中”のテーマは「一座建立」
イベント《お茶!LIVE=真・行・草》のうち『行の茶会』にて、
一、二、三回分の亭主を務めさせていただき、なんとか無事終了しました。
★一席・二席・三席とも素晴らしいお客様に恵まれました。
お越しいただいた皆様、支えてくださった皆々様に感謝!申しあげます。
カヤバ珈琲前の吉田屋さんでは「谷中まつり」開催中。
二席目では津軽三味線の生演奏BGMが茶席の気分を和ませてくれた(笑)
★そもそもアートリンクとは長い付き合いになのだが、
「茶会イベント」 & 「 石川直樹さんとのトークショー」の、
2つのイベントについて相談があったのが6月初旬。
先週まではトークショーに集中、終わってからお茶モードに頭を切替。
・掛物 For the Love of God ポスター サイン入り ダミアン・ハースト 作
SCAI THE BATHHOUSE 蔵
・骨 アンテロープ 頭骨 木下宗史見立
(茶席でシカの仲間と答えたが間違い、本当はウシの仲間である)
・花入 弥生土器 丸壺 畿内出土
花 秋明菊 鶏頭 洋花(ピンクッション)
・香合 平等院鐘天人文様香合 大西清右衛門 作
★この床の間、通常は喫茶店として使われているタタミの和室だが、
壁が白い漆喰で仕上げられていて、モノトーンの作品や、ホネの白が映える。
( リフォーム時に漆喰仕上げになったらしい)
まさに茶室のもつ、抽象的な空間が出現するようだ。
床柱や框もしっかりしていて結界になり、その奥の異界を思わせる。
そこに古代の花器を置き、花を入れて色彩が加わった瞬間、
ナチュラルな鮮やかさ、動きが生まれた。
床の板にまぎれて見えにくいが、右下に平等院のご住職から頂戴した香合があり、
空間と時間を抑え込んでいる。
とわかったようなことを書いてみたが、すべて「はじめてやってみてわかった!」
日本の空間のダイナミズムを再発見する体験だった。
★点法(点前)は、前日の稽古で確認したつもりだったが、
正客・お客様との会話は初体験で、調子が狂い始めた・・・
というよりお茶本来の目的は、会話でおもてなし、が大切なこと。
会話しつつ、自然に流れるように所作をしないといけない。
※画像は水屋でお手伝いいただいた上野の森美術館のOさん撮影。多謝。
☆二席目の正客・友人でもあるN氏から「ご亭主も一服いかがですか」の声が。
要領がわからず「(あ、一服点ててくださるのか)」とやっと気がついた。
Nさんは裏千家の上級者だが、遠州流とは茶巾、柄杓の扱いなど全て違う。
亭主の座を交代して点てていただいた茶は、すこぶる美味しく、
さすが茶席のサプライズな遊びまで心得ているのかと感心。。。。
★茶会の準備・その1
ホネをテーマにしようということは最初から決めていて、
菓子は迷わず国立新美術館のショップにあった ガイコツの干菓子。
※画像は二席目のお客様・遠州流のO氏撮影。
で、掛物は?と悩んでいたら、
SCAI THE BATHHOUSEのKanaiさんから、
「ダミアン・ハーストのこんなポスターがありますけど、」と、メールをいただいてビックリ!“ダイヤモンド・スカル”は、僕のiPhoneの待受画像だったのである!
アートリンクはスカイさん抜きには語れない、これは是非!で即決。
ちょうど良い高さに展示してくださった展示担当の方に感謝申し上げます。
この掛物の意味するところは・・お客様に読みとっていただくことにしよう。
(勿論、“For the Love of God ”の本はいちおう目を通したのだが、
茶席での会話で、ダイヤモンドの数を間違えた。正確には8601個だそう)
半東をお願いした、 クマイ商店の熊井さんの明るいお人柄に助けられて、
冷たい雰囲気になりがち!?なホネ茶会は、和やかな雰囲気になった。
ちなみに風炉先屏風・風炉・釜は熊井さんからお借りしたものだ。
炭や灰も熊井さんにすべておまかせしたのだが、灰形をどうしよう、
ということになり、ちょうどスカイ・ザ・バスハウスで展覧会中の、
『For Everest』にちなんで、「エベレスト形でいきましょう」
と言ったら・・エベレストの景色とart-linkすることになった!?のだ。
★会の準備・その2
菓子はガイコツでOK、薄茶と茶筅、懐紙、茶巾は遠州流の好みで揃えた。
道具の数々はお借りした物で、風炉・釜の位置も相談しながら決めた。
主茶碗は迷う事無く、友人の 川尻潤さん作の作品。
最後の最後で茶花はどうしたら・・・?
自分で栽培しているわけでもなく、花屋で買うものなのかなあ?
困っていたら遠州流のM先生から助け舟が、、でお願いしたのである。
いやー、日の光で見ると鮮やかさだ。
☆シュウメイギク、ケイトウ、センブリ、センニチコウ、テッセンの実、
カリガネソウ、カマツカの実、フジバカマ、オミナエシ、
チョウジの照葉、そしてピンクッション。
茶会ではここから3種を使わせていただいた。(なんという贅沢!)
★道具を仕舞って、会場を撤収、着物を着替えてから根津で打上げ。
店に行く途中で《art-link 上野−谷中》の発案者である 窪田研二とバッタリ。
この街はこんな偶然の出会いがよくある、そんな下町的な魅力がたまらない。
☆まだまだこれで終わったわけではない。
art-link 上野−谷中2011は、10月16日(日)まで続く。
「真の茶会」は残念ながら参加できませんでしたが、
「草の茶会」10月14日(金)には行こうと思います。
15回目の“art-link 上野−谷中”のテーマは「一座建立」
イベント《お茶!LIVE=真・行・草》のうち『行の茶会』にて、
一、二、三回分の亭主を務めさせていただき、なんとか無事終了しました。
★一席・二席・三席とも素晴らしいお客様に恵まれました。
お越しいただいた皆様、支えてくださった皆々様に感謝!申しあげます。
カヤバ珈琲前の吉田屋さんでは「谷中まつり」開催中。
二席目では津軽三味線の生演奏BGMが茶席の気分を和ませてくれた(笑)
★そもそもアートリンクとは長い付き合いになのだが、
「茶会イベント」 & 「 石川直樹さんとのトークショー」の、
2つのイベントについて相談があったのが6月初旬。
先週まではトークショーに集中、終わってからお茶モードに頭を切替。
・掛物 For the Love of God ポスター サイン入り ダミアン・ハースト 作
SCAI THE BATHHOUSE 蔵
・骨 アンテロープ 頭骨 木下宗史見立
(茶席でシカの仲間と答えたが間違い、本当はウシの仲間である)
・花入 弥生土器 丸壺 畿内出土
花 秋明菊 鶏頭 洋花(ピンクッション)
・香合 平等院鐘天人文様香合 大西清右衛門 作
★この床の間、通常は喫茶店として使われているタタミの和室だが、
壁が白い漆喰で仕上げられていて、モノトーンの作品や、ホネの白が映える。
( リフォーム時に漆喰仕上げになったらしい)
まさに茶室のもつ、抽象的な空間が出現するようだ。
床柱や框もしっかりしていて結界になり、その奥の異界を思わせる。
そこに古代の花器を置き、花を入れて色彩が加わった瞬間、
ナチュラルな鮮やかさ、動きが生まれた。
床の板にまぎれて見えにくいが、右下に平等院のご住職から頂戴した香合があり、
空間と時間を抑え込んでいる。
とわかったようなことを書いてみたが、すべて「はじめてやってみてわかった!」
日本の空間のダイナミズムを再発見する体験だった。
★点法(点前)は、前日の稽古で確認したつもりだったが、
正客・お客様との会話は初体験で、調子が狂い始めた・・・
というよりお茶本来の目的は、会話でおもてなし、が大切なこと。
会話しつつ、自然に流れるように所作をしないといけない。
※画像は水屋でお手伝いいただいた上野の森美術館のOさん撮影。多謝。
☆二席目の正客・友人でもあるN氏から「ご亭主も一服いかがですか」の声が。
要領がわからず「(あ、一服点ててくださるのか)」とやっと気がついた。
Nさんは裏千家の上級者だが、遠州流とは茶巾、柄杓の扱いなど全て違う。
亭主の座を交代して点てていただいた茶は、すこぶる美味しく、
さすが茶席のサプライズな遊びまで心得ているのかと感心。。。。
★茶会の準備・その1
ホネをテーマにしようということは最初から決めていて、
菓子は迷わず国立新美術館のショップにあった ガイコツの干菓子。
※画像は二席目のお客様・遠州流のO氏撮影。
で、掛物は?と悩んでいたら、
SCAI THE BATHHOUSEのKanaiさんから、
「ダミアン・ハーストのこんなポスターがありますけど、」と、メールをいただいてビックリ!“ダイヤモンド・スカル”は、僕のiPhoneの待受画像だったのである!
アートリンクはスカイさん抜きには語れない、これは是非!で即決。
ちょうど良い高さに展示してくださった展示担当の方に感謝申し上げます。
この掛物の意味するところは・・お客様に読みとっていただくことにしよう。
(勿論、“For the Love of God ”の本はいちおう目を通したのだが、
茶席での会話で、ダイヤモンドの数を間違えた。正確には8601個だそう)
半東をお願いした、 クマイ商店の熊井さんの明るいお人柄に助けられて、
冷たい雰囲気になりがち!?なホネ茶会は、和やかな雰囲気になった。
ちなみに風炉先屏風・風炉・釜は熊井さんからお借りしたものだ。
炭や灰も熊井さんにすべておまかせしたのだが、灰形をどうしよう、
ということになり、ちょうどスカイ・ザ・バスハウスで展覧会中の、
『For Everest』にちなんで、「エベレスト形でいきましょう」
と言ったら・・エベレストの景色とart-linkすることになった!?のだ。
★会の準備・その2
菓子はガイコツでOK、薄茶と茶筅、懐紙、茶巾は遠州流の好みで揃えた。
道具の数々はお借りした物で、風炉・釜の位置も相談しながら決めた。
主茶碗は迷う事無く、友人の 川尻潤さん作の作品。
最後の最後で茶花はどうしたら・・・?
自分で栽培しているわけでもなく、花屋で買うものなのかなあ?
困っていたら遠州流のM先生から助け舟が、、でお願いしたのである。
いやー、日の光で見ると鮮やかさだ。
☆シュウメイギク、ケイトウ、センブリ、センニチコウ、テッセンの実、
カリガネソウ、カマツカの実、フジバカマ、オミナエシ、
チョウジの照葉、そしてピンクッション。
茶会ではここから3種を使わせていただいた。(なんという贅沢!)
★道具を仕舞って、会場を撤収、着物を着替えてから根津で打上げ。
店に行く途中で《art-link 上野−谷中》の発案者である 窪田研二とバッタリ。
この街はこんな偶然の出会いがよくある、そんな下町的な魅力がたまらない。
☆まだまだこれで終わったわけではない。
art-link 上野−谷中2011は、10月16日(日)まで続く。
「真の茶会」は残念ながら参加できませんでしたが、
「草の茶会」10月14日(金)には行こうと思います。
2011-10-08 23:53
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