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“Curtain〈私〉と世界のはじまり”  ★ [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★JAM(女子美アートミュージアム)へ行く。
 展覧会“Curtain〈私〉と世界のはじまり” のオープニング!
 http://www.joshibi.ac.jp/jam/
 11072008Curtain 〈私〉と世界のはじまり.jpg
 芸術学科4年生ひとりひとりがキューレターとして、作品を通じて作者と対峙している。

 作品の読みこみの深さや、展示の表現技術に差は見られるが、会場の統一感は“カーテン”によって不思議と感ぜられる。その仕掛けにより、ふつうなら素通りしてしまう作品も、ふと足を停めてなかなか「観させる」展覧会に仕上がった。
 11072008_Curtain.jpg
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 指導教官のご苦労や、管理者として美術館側の冷や汗ものの顔は想像に難くないが、“創造する教育研究の場としての美術大学”の立場に立てば、そのギリギリの線を探る、今回のような展示に挑戦する姿勢は評価されるものだろう。

 ホルスト・アンテスのリトグラフや、黒田清輝の甥にあたる画家・頼綱 の油画(今回の収穫)、草間弥生・2001年近作のもにょもにょ絵画、佐野ぬい学長の独特なブルーの鮮やかさ、まるで見ることを拒否するかのような“段ボール”日比野克彦作品の展示、女子美歴代教官の作品等々・・・この美術館の所蔵作品が並ぶ。

 あの伝説の、読売アンデパンダンの会場を彷彿とさせるような展示も見られた。
 この世代の若者達には、壁面から開放されて、空間/空気とコミュニケートすることを求めるような意志の志向があるのだろうか。。。

★麻溝台からの帰り、高速を渋谷で降りて森美術館「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」へ。もうすぐ会期終了なので、どうしても見たくなってこれで3回目。。。
 http://www.mori.art.museum/contents/history/index.html
 
11072001_森美術館ターナー賞.jpg

 デミアン・ハーストの牛の前で、ゆっくり合計30分くらいをすごす。
 母牛の間を4回ほど熟覧した。じっくり見ていると、胎児の口元の様子がなんとなく見えてくる。
 そのほかトニー・クラッグ、ギルバート&ジョージ、グレイソン・ペリー・・・再見しながら、行ったり来たり。ハーストは“牛”よりもペインティングの方が天才的かもしれない。だんだんこちらの感性がかき混ぜられてくる。気がついたら閉館間際。
 駐車料を払うのはばかばかしいので、ついハースト200枚限定“牛”Tシャツを買ってしまった・・・まあ同級生?のよしみで、ということで特に義理はないのだが。あっちは億万長者だしなぁ。。。
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JAM山田

早速アップしていただきありがとうございます。今回は本当に勉強になっています。今後の業界の方や一般の方の反応が楽しみです。
by JAM山田 (2008-07-13 10:08) 

カツヌマサナエ

こんにちは、JAMのカツヌマです。
shiseiさんの意見が聞けてまた見方が変わりました。
もっと頭が柔らかくなりたいです。
またのご来館お待ちしております。
by カツヌマサナエ (2008-07-13 12:26) 

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