SSブログ

★博物館きょういく論 Ⅰ〈光村チャンネル シーズン・インタビュー 2012年春〉 [博物館・美術館]

★博物館きょういく論 について

  c_koku_03.jpg
 平成24年度から中学3年生用に使用される、
 国語教科書(光村図書出版)のインタビューが、アップされた!
光村チャンネル シーズン・インタビュー 2012年春
   ※3回シリーズで、次回は4月下旬の予定です。

 教科書づくりというのは、本当に大変なご苦労な作業を経て、
 ようやく生徒の手元に届くのだということを知った。

  2009年頃 執筆・・・加筆・修正、そして校正のプロセス。
  2010年  いわゆる「教科書検定」期間。
  2011年  全国の中学校でどの教科書を使うか、採択の作業。
  2012年  平成24年度から新学習指導要領(中学校)のもと使用される。     

 ==================================

★博物館・展示/デザイン・美術/文化に関する小論が、
 出版という“手ざわり”で伝わるリアルな形で、続けて世に出たことになる。

  ・書 名          所収/出版社         読者対象
 『博物館へ行こう』   (岩波ジュニア新書/岩波書店)  小・中高校生〜
 《光で見せる展示デザイン》(『中学3年国語』光村美術出版 ) 中学生
 《12. 展示照明》    (『博物館展示論』放送大学)  大学生・学芸員課程

★別に意識していたわけではないのだが、2006年頃から書き始めて、
 気がついたら「博物館とはなんだろう」ということについて、
 様々な年齢層の子ども〜大人、専門家に向けて、
 そしてなにより自分自身への問いとして書いた。

 いわゆる博物館教育・教育普及に、ぼくがなにかもの申す、というつもりは無い。
 僕の方法論は「展示・照明デザイン」、そして「環境デザイン」しかないからだ。


  04082009.jpg
    『博物館へ行こう』(岩波ジュニア新書/岩波書店)
    内容は小学生高学年から大人まで、スラスラ読める(と思います。)
    博物館では「ぼーっと」過ごすのがいい。それがいちばん言いたいこと。


  IMG_5816.JPG
   《12. 展示照明》の項担当( 『博物館展示論』放送大学)
    学芸員課程の教科書です。内容は大学生・現場の学芸員向け。
    その道のスペシャリストが分担執筆していて、放送と併せて展示の現場が見える!

 博物館のしくみ、とはたらき、についてきょういくの視点から、
 その方法論についてその本質を、このブログ上などで、シンプルに見極めてみたい。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★頭蓋骨を見る @ジャクソン・ポロックのアトリエ [展覧会・アートイベント etc.]

★夕方から思い立って、ジャクソン・ポロックの(再現)アトリエ訪問。
  内覧会で彼の頭蓋骨を撮影できず・・心残りのためリベンジ。
 ※このアトリエ再現のコーナーは、撮影OKでした。

 IMG_6134.JPG

 最初の方の初期の作品や、(たいへん魅力的な)彫刻作品などあえて通り過ごして、
 アル中の頃、ポーリング、ドリッピング、スタイル確立の作品はさらっと見てから、
 今日は晩年の「 ブラック・ポーリング」作品をじっくりゆっくりと鑑賞でまったり。

★目指すは『ポロックが人間の頭部の研究に使用していた頭蓋骨』。
 IMG_6107.JPG
 どういうわけか、展覧会の「カタログ」にも、NHK「日曜美術館」でも、
 日テレ「 ぶらぶら美術・博物館」(いずれも愛知県美会場)でも紹介されていない(はず?)

 IMG_6160.JPG
 「ブラック・ポーリング」をイメージしつつ頭蓋骨に近寄る。

 IMG_6149.JPG
 ポロックはこの頭骨をどう眺めていたのか。を思いつつ見つめる。

 IMG_6124.JPG
 頭骸部を覗き込む。奥にポロックが使用した絵の具。

 IMG_6105.JPG
 内部を見つつポロックはなにを思ったか、思わなかったか。。

 IMG_6115.JPG

 立ち去り難いとも思いつつ、ここにはずっとはいられないな・・・
 緊張感を感じつつアトリエを後にする。。

★ラヂオ東近美

 IMG_6176.JPG

 映画を見た後のように、なんとなくジャクソンと対話した気分で、
 美術館の外に出ると少し暗くなっているが、だいぶ日が長くなったな。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★LEE BUL @森美術館 [展覧会・アートイベント etc.]

★LEE BUL @森美術館 を見てきた。
 http://www.mori.art.museum/contents/leebul/

 IMG_6064.JPG
 ※いつも同じショットすぎるか。。

 エスカレータを上がって、カウンターで音声ガイドを借りる。

 森美術館の完璧な展示と照明。見せつけられてしまったなぁ。

 “春分の日”の気分に不思議とマッチしている・・・が、
 彼女の表現の動機や制作スタイルは強く社会的であり、
 政治的背景が強く影を落としている。(と音声ガイドが語る)
 かつて韓国を旅した時の情景が頭をよぎりつつ展示室を歩く。

 しかしこのスタイリッシュさと存在の軽さはどうしたことだろう。。
 と美しいイラストレーションのようなドローイングを眺めつつ思う。
 ソフトスカラプチュアやサイボーグの軽さは、僕と同世代
 /同時代を生きてきたアーティストだなぁと思わされる。


※ 展示のデザイン:
 黒の部屋と白の部屋、そしてガラスやミラーの部屋。明快だ。

 東博の特別展と比べると、もはや3歩も4歩も水を開けられてしまった感が。
 ・・・コストと設備はそう相違ないはずなのだが。。
 (最近他館に行くと落ち込むこと多し、、)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★ 竹内公太『公然の秘密』を見知る。 [展覧会・アートイベント etc.]

★午後から渋谷経由で駒沢大学へ
 〉 竹内公太 個展 「公然の秘密」を見てきた。

 IMG_6035.JPG
       
     これが作家の竹内公太

XYZ collective実は初訪問のギャラリー(`_´)ゞ
 駒沢大学駅から住宅街をiPhone頼りにしばらく歩く。こんなところに?
 IMG_6034.JPG

 ここらしいが、ガレージ脇のにじり口のような小さなドアから中へ。
 IMG_6036.JPG
 着いてすぐに、パファーマンス中のアーティストと、
 糸電話で二言三言リアル会話⁈する機会を得た。
 「寒いですね(僕」「ホットカイロを5つ付けてます」と聞こえてくる。
 「楽しいですか(僕」「さびしくはないです」「いや、楽しいですか・・・(僕」
 糸電話は、受話と送話が同じ紙コップを切替えながらなので、慣れないといけない。

 IMG_6038.JPG
  ※これはDMを撮影したものです。

★作家について予備知識というか情報をあまりインプットしてなく、
 読み取り、経緯を知らないと解釈が難しい作品なので、
 会場にあるファイルを見ながら迷っていたら、
 ちょうどオフィスから窪田君が出てきたので(笑)、ギャラリートークをお願いした。

 その後ちょっとオフィスにお邪魔して、
 窪田君と近況など話しながら、駅までの道を帰る。
 (どうも頭の中で、あのドローイングの件がちらほらしつつ・・・)

 作家・作品については、もう少し時間をかけて消化しよう。
 というか同時進行中。。

★日曜もやってるギャラリー、必見!です。
 /会期:2012年3月17日(土) ‒ 4月1日(日) 12:00 ‒ 20:00 *月曜休廊
  会場:XYZ collective (SNOW Contemporary) /東京都世田谷区弦巻2-30-20 1F
     * 会期中は毎日、竹内本人がスペース内にてパフォーマンスを行います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★VOCA展 ! [展覧会・アートイベント etc.]

VOCA展 内覧会へ行ってきた。
 427739_389088041119621_100000552847430_1325857_2063044928_n.jpg

 以前は、平面を志向する「同世代」登竜門的な展覧会だと思っていた。
 それは変わらないが、一時期興味を失ってもいた。
 最近はひと世代下の、若いアーティストの気分を感じる展覧会として楽しんでいる。
 制作者目線もあるが、少し引いて評論家的な目線で見てしまっているのかな
 >>あまりいいことではないかもしれないが。

 なによりこの図録は、あのひとこのひとの顔色を思い浮かべながらの、
 推薦者のコメントがおもしろい。「なるほどこの絵をこう読むかっ!?」

 昔は母校の卒業者を捜したが、さすがに最近はどうでもよくなってきた。
 それよりアクリルなのか、油彩なのか、ペンキなのか、鉛筆か。そんなことが気になる///

★僕が今回、いちばん気に入った絵はこれかな。
 桑久保 徹 「Study of mom」(VOCA奨励賞)
 v_tk.jpg
 http://www.ueno-mori.org/voca/2012/visual-index.html#tk

★経済事情にあまり左右されず、コンテンポラリーアートを地道に、
 しかも若手のキャリアを大企業が後押ししていくようなVOCAの「活動」は、
 日本のメセナ活動のひとつの規範を示している!?のかもしれない。
 ずっと見てきて、いい枠組みだなあ//と思ってますv v

★VOCAのアーカイブを見てると、
 いま活躍している、あの人も・この人の名もあることを考えると、
 すでに四十代半ばを過ぎてしまった僕のジェネレーション(でVOCAに入っていない)
 現代系平面系アーティストは、僕自身としてもちょっと寂しい感もある。
 もはや五十代で何をすべきか、なんてことも考える年齢なんだなぁ/おっといかんいかん。。
 今をみるべし!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★『飼い喰い 三匹の豚とわたし』 内澤旬子/岩波書店 [都市・街・公園・光・風景]

『飼い喰い 三匹の豚とわたし』を上梓された、
  内澤旬子さんを囲んでの内輪的なパーティ:@ぶーみんヴィノム(ブタづくし)。
 IMG_5973s.JPG
 ※写真掲載:著者ご本人に許可いただいています。

 実はまだ読み始めたばかりだが、自ら豚を飼って食べる(食う):
 この物語りは、いったい何処へ向かうのだろうとワクワクする。。
「神話」を失った時代の、文字通り体当たりイラストルポルタージュ。
 岩波書店の洒落路線、奥が、というより懐が深い。。(いちおう僕も岩波著者のはしくれ)

★きょうのメンバーの話題もどれも面白く..ディズニー話に及ぶ。。
 名称未設定.jpg
 ※画像:某ドキュメンタリー制作プロデューサー所持のスマホ
 「ディズニーランドってどうなのよ?!」しかし・・・


 40才過ぎての「友」というのは話題が新鮮でたのしくばかばかしく、
 時間があっという間に過ぎる・・・

 IMG_5975.JPG
 もうちょっと自分も自信をもってもいいのかもしれないと思った。
 「孤独死!?上等じゃん」と言えるくらいに。

★飲み会で披露したこのブタ頭骨。
 肉屋さんから豚の頭を譲り受けて、
 自分の風呂場でひとり作った頃は、そのくらいの覚悟があった。はずだ。
 RIMG0105.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★120311 遠州忌茶筵 [数寄・茶の湯・遠州流]

★3月11日 日曜日
 昨年は中止になった『遠州忌茶筵』@東京美術倶楽部に参加
  162510481_n.jpg
 ・午前中に濃茶席と小間にて素晴らしいお道具を拝見。
  小間で薄茶を頂いてから、美味しい点心。
 ・午後からはお運びの手伝い…

 ・昨年の大震災の時刻:午後2時46分に館内放送 黙祷。
  今日の広間の床・小さな蓮の上、誕生仏の姿に念じた。

 彼の地では「時間」を奪われることになってしまった人・人びとの無念を想像する。
 この僕は、「何もできないことを思い相変わらずここにいるのみ」
 一碗の茶をいただく、とは、何を意味するのだろう///

★着物を着て袴を付け、
 扇子を挿すと、茶の湯に向かう気持ちに//

 2019325370_n.jpg
 帯に腹がのるようになったか・・
 しかし背の板は心地よい。。

 1時間以上かかっていた着付けも、ようやく35分程度に。

 茶会のあとに六本木ABCに寄って、やっと手に入れた、
 内澤旬子さんの『飼い食い 三匹の豚とわたし』読むかな。

 いまは「食べて寝ること。」普通の生活が大事なのだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★ 繋庵  − 多摩美術大学環境デザイン学科 卒制・修了制作展にて [数寄・茶の湯・遠州流]

多摩美術大学 環境デザイン学科 卒業・修了制作展にて
 インターン生が修了制作を出品しているらしく足を運んだ。
 『博物館はスケールを保存し展示する』という作品。
  ※本人から詳しく聞いているので別の機会に紹介。

★『繋 庵 keian』という作品がおもしろかった。
  ※会場にて作者に撮影・ネット等掲載許可をとっています。

 IMG_5939.JPG 
 最初は何じゃこのかたまりは?会場内の真ん中でゴミみたいな存在に見えた。
 ※実はこれは一座建立後、廃棄されるまでのプロセスをプレゼンしていたのだ。

 IMG_5938.JPG
 どうやら茶室らしい。
 読んでいると「ご説明しましょうか。」と作者から声が。

 IMG_5936.JPG
 なかなかしっかりとしたコンセプトと方法論らしい。

 LANケーブル会社から廃材を貰い受けて、
 半田ごての熱のみで構成部材を製作している。とのこと。
 使用後は返却/廃棄するという考え。

 面白そうなので頼んで茶室内に入れてもらうと、まったく別の世界。
 最初の印象と転換して、ウチは清浄、ソトの透け具合もいい。

 花器も一緒に作ってあるのが秀逸。
 できれば茶道具一式まで//というのは欲張りすぎか。これは通常の道具で。

 IMG_5935.JPG
 タタミもLANケーブル素材によるもの、(ジーンズだったが)座りごごちも悪くない。

 デザイナー考案の茶室は、たいがい水屋も考えられておらず、
 道具組み、置き合わせまで考えられていない。(というか作家も少ない)
 そもそも利休の時代から織部、遠州もプロデュースする立場である。


★多摩美術大学という美大には行ったことが無いが、
 環境デザイン学科があるらしいということは聞いていた。
 (18、19の時に受験して落ちた・悔し涙。忘れもしない上野毛校舎。
  多摩美グラフィックデザイン科・第一志望だったのになあ・・・。)

 HPを見ると、僕が卒業した東京藝大の環境デザイン専攻とは、
 指導方針や教官の専門も少し違う軸らしい。そもそも大学の校風が違うが。
 ※どこの大学も受からず、、今では拾ってもらってとても感謝している。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

★〈やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る〉 [展覧会・アートイベント etc.]

石川直樹さんからご案内いただいていたので、写真を見に、銀座のニコンサロンへ。
 震災の現地に足を運んでいない僕には、考えることしかできないのである…
 彼の写真とフットワークは、何か考える「軸」のようなものを示してくれる。

 IMG_5833.JPG

 ニコンサロン連続企画展 Remembrance 3.11
  やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る

★ニコンサロンはこんな場所だったんだな。前は西銀座のほうだった記憶が。。?
 (`_´)ゞ いい展覧会だった。

 石川さんのことば〈情報の瓦礫〉が、圧倒される物量で写しこまれていた。
 船も家も車も堤防も道路も看板も自衛隊の車両や救助の自衛隊も、、、
 当時、駆巡ったさまざまな情報が、写真の中に投影されている。

 彼の写真は、自身がそう言っていったように、反射的な表現に見えるのだが、
 その展示には明確なコンセプトを感じとることができる。

 遠くの山並みから、定点とわかる大小の組み写真に、
 物質的な“復興”の始まりをみることができる。

 そして一方に彼が追い続けているテーマでもある、人びとの暮しと、
 在来の異形の”神”の姿が写しとられている、、

★ギャラリーで、ニコンのPCレンズとD700の組み合わせを触らせてもらった。
 レンズ+ボディで50万ちょっとくらいか・・・手に入れっとして使いこなせるかな。。
 カメラはフットワークと勇気を与えてくれるような気もするが//

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

黒猫★☆白蜂

TOPへ★  ↓

黒猫★☆白蜂

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。