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★『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』@国立西洋美術館 [展覧会・アートイベント etc.]

★日大芸術学部CDⅪのレクチャーを終えてから国立西洋美術館内覧会へ滑り込む。

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 フランシス・デ・ゴヤの展覧会『 プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
 25分ほどで見なければ//

  まず1815年(69歳)の『自画像』と対面。
 図録によると、「3月、ゴドイの旧蔵品だった「猥褻な絵画」、《裸のマハ》と《着衣のマハ》制作の件で、異端審問所に召還される。この訴追のその後の経緯は不明ながら、ゴヤが罪に問われた形跡はない。」とのこと。

 ということで『着衣のマハ』をじっくりと鑑賞。
 油画の透明感と筆のタッチによるみごとな質感表現に酔う。。
 この油の粘り気と層による奥行き感は、画集では味わえない。
 この贅沢な時間は超おススメだ。

 “マハ”は、赤い天鵞絨調クロスの結界を兼ねている大きな展示台を背景に展示されていて、近づいたり離れたり・・・単眼鏡を手にじっくりと見た。かなり大きな低反射ガラス(アクリル?)に守られている。
 美術解剖学的にはさまざまな分析が可能な《着衣のマハ》と《裸のマハ》。まず美術解剖学の教科書を引っ張り出してマハについての記述をおさらいしてみなくては///

 会場全体は濃いブルーのクロスを袋張りしている壁で、これは東京スタデオ(会場施工)の得意な手法。特に西洋絵画の展覧会ではピクチャーレールを使わないので絵画が映える。

 『日傘』は以前に実物を見たのか、教科書で見たのか定かでない・・・
  この一連の明るい色使いのゴヤは、暗さのゴヤとは対比的だ。宮廷画家としての色使いなのか、そのあたりもうあらためて勉強しておかないとね。

 その他の小品と版画は、ほんとはもっと落ちついた小さな空間で見たいものだが、数枚を単眼鏡で覗き込んだ。細かい線を生き生きとした描写で人物のボリュームを描いている。
 今日は日芸の授業で「葉っぱを色鉛筆で描く」をやったばかりなので、その繊細で的確なタッチに妙に敏感になっていた。手先がうずうずする。。

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 集中力が続かなかったなぁ・・・でも久々にカッターで色鉛筆を削って心が落ちついた。

 さて来週は学外見学授業。図録を読んで予習しておこう。ゴヤは時代背景も画題も表現も楽しい。
 今となっては、マドリードでパスポートを盗られてしまい、再発行するまでの時間をプラド美術館で暗い気持ちで過した事も今は昔。

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