SSブログ

★アンフォルメルとは何か? [展覧会・アートイベント etc.]

アンフォルメルとは何か? —20世紀フランス絵画の挑戦

〈アンフォルメル〉に影響された日本人は、
 ある世代のプロ画家から日曜画家、素人画家までたいへん多い。
 公募展や美大卒業制作展に行くとよくわかる。

 IMG_4063s.JPG

 某社のLEDスポットを使っているとの話を聞いて、
 久しぶりに日本橋のブリジストン美術館へ。
 LEDはまあ悪くないが、次の展示室でハロゲンランプの光と比べると、
 なんというか肝心の絵の生命感が浮き立ってこない。。

「節電」や「熱がでない!?」という理由だけで、
 肝心の照明手法、照明効果/評価の洗練度が甘い。
 LED照明の導入については、照明技術者、照明担当者と担当学芸員との、
 更なる研究開発が急務であろう。

★ブリジストン美術館所蔵作品については、
 低反射ガラス(アクリル?)を採用しているのがうらやましい。
 (海外館所蔵作品はもちろん多くが採用済)
 接近して繪の表情、タッチをじっくり観察できる。

★東博や西美と違って、このくらいの量がちょうどいい。
 芸術運動、作家ごと、トピックとなる展覧会やカタログ。
 日本へのアンフォルメル概念の紹介・導入の過程がよくわかる。

★ジャン・デュビュッフェ
 家にあるデュビュッフェの版画を眺めていたことを思い出す。
 タブローは“痕跡”のような絵画だが、
 版画は明確な造形意識を持った線と色彩で描かれている。

 絵から少し距離を置いて、単眼鏡で観察する。
 右目と左目を切り替えながら見ると、
 右脳と左脳で、その“痕跡”の意味を読み取ることを試みる。。

 浪人時代に影響を受けたなぁ・・・特にデッサン、、
 “痕跡”としての石膏デッサンや静物デッサンを目指した。。
  (これについてはいづれまとめてみたい)

★今展で最も感動したのは、ヴォルスの版画。
 覗きケースに並ぶ繊細なタッチを、
 肉眼でなく、単眼鏡で追うと、ド迫力!
 ただの観察からはありえない線の魔力だ。涙で線が歪みそうなほど。 

 ということで、ヴォルスの絵を見るために図録を買った。

★美術館の交差点はす向かいのビル前に、
 代ゼミ造形学校・浪人時代に教わった、安藤泉先生の《キリン》がある。

 IMG_4066s.JPG

 IMG_4065s.JPG

 1989年 高さ 6250mm 銅・金箔/鍛金技法による作品


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

黒猫★☆白蜂

TOPへ★  ↓

黒猫★☆白蜂

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。