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★ “ シュルレアリスム ” @ 国立新美術館 [展覧会・アートイベント etc.]

★ “ < シュルレアリスム> ” @ < 国立新美術館>へ

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 2月の内覧会を見逃して、その後3月11日の大地震が、
「シュール」を超えて、遥かに大きな波が、日本の地を、
 飲み込んでしまう景色が現出する映像を見続けたためか、
 美術館会場へ足を運ぶ気力が失せていた。

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 “マニフェスト”とは昨今、
 この日本ではすっかり政治の舞台で手垢にまみれて、
 その言葉の価値を低下させたが、
 1924年『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』においては、
 大いなる芸術運動の序章を宣したのだ、と予想する。

 いとしい想像力よ 私がおまえのなかで なによりも愛しているのは、
 おまえが容赦しない ということなのだ

 イヴ・タンギーのこのポスターの絵を眺めて、
 30年ほど前の記憶を呼び起こさせられた。

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 (表紙デザインは福田繁雄)

 家で本棚を探すと「ポンピドゥ・センター/20世紀の美術」の、
 東京国立近代美術館の図録(1980年)を発見。
 中学の美術の宿題で、感想文を書いた記憶がある。

 と思ったが、このポスターの絵とは少し違った。
 かつての絵「目の遅さ」は1937年、絵はがきも買って何らか感想を書いた。
 今展の絵は「岩の窓のある宮殿」は1942年の作。

★「シュルレアリスム」は、自分とかけはなれた芸術ムーブメントではない。
 作家の没年を見て、長い目で考えれば、僕と同時代と考えても良いのだ。
 19世紀末から20世紀前半の意識をベースにして生きている。

 展覧会を見終わって「実験工房」と瀧口修三の言説を見返したくなった。
 それは親の世代の運動だが、日本の現代美術シーンの底流でもある。

 さて、この時代の展覧会を結びつけたくなった。
 白井晟一、岡本太郎・・・そしてダダ、シュール、アンフォルメル//

 岡本太郎もパリでこのシュールの空気を吸ったのだろうが、
 彼はそれに染まらず、少し別の路を歩んだ。。
 うーん、僕の知識の幅と頭脳力では整理しきれん・・・


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★ 【 五百羅漢 展】 [展覧会・アートイベント etc.]

★『 五百羅漢-増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信
                  @ 『 江戸東京博物館

 東日本大震災により内覧会中止+開幕延期になっていたが、ようやく・・・!
 報道内覧会ということなので、気分はいちブロガー!? しっかりカメラを懐に、
 十数年ぶり!?に東京都江戸東京博物館へ向かう。

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★まず増上寺僧侶による法要。
 被災地への祈りをささげ、展覧会終了までの無事を祈念する。

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 ※大滝秀治さんの音声ガイドをお借りして展示室へ・・・
 ※注意:展覧会場の画像は報道内覧会にて主催者の許可を得て撮影したものです。

 羅漢とは聖者「尊敬されるべき修行者」のことだが、
 絵にすると毛深いオヤジがたくさん群がる、の図である。(失礼m(_ _)m)
 自分がこの絵の中に放り込まれたら、いてもたってもいられないだろう・・・

 抑制の効いた、適光適所のライティングで、作品が浮かび上がる。。
 LEDとハロゲンランプによる展示効果の比較をするのも楽しい[目]

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「繪画」という字を使いたくなる狩野一信の羅漢図。
 絹本の基底材に、ふんだんに絵具を用いて、描く。
 こういう描き方をすると隅から隅まで手を抜くわけにはいかない。

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 「釈迦文殊普賢四天王十大弟子図」(成田山新勝寺蔵)では、
  約1分でスポットライトの灯数と方向を変化させている。
  ヨーロッパに多いDALIシステムで、LEDスポットを調光シーン制御している。

 /・僕が絵を描いていた時は、いかに手を抜いて見せるかがテーマだった。
 が、それはあくまでイラストレーションの手法にすぎない。
 この狩野一信の手になるおよそ百幅の連幅は、
 まさに「祈り」の成せる画人の生き様そのものである。

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 展示・照明デザインを手がけたO氏に、展示のポイントをご教示いただいた。
 ありがとうございました。 [ひらめき]

 この展覧会は、見る絵を数点に絞って見るべし!
 あとでじっくり振り返るには、図録を手元に置いて楽しむほか無い。
 山下裕二先生のテキストを読みながらGWを過そう。。

 ※1.それにしても僕の出身高校の近く、増上寺にこんなスゴい繪があるとは・・//  ※2.まだ大学にいた頃、江戸東京博物館の展示設計準備室でのアルバイトが懐かしい・・・

 
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