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★『フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展』 @Bunkamura ザ・ミュージアム      [展覧会・アートイベント etc.]

★ “光”を見に行く。 内覧会へ。。
 『 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 シュテーデル美術館所蔵』

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 ※図録表紙を携帯のカメラで撮っただけで、この“光”よ!

★フェルメールという画家が37歳で描いたという、《地理学者》を見た。
 彼は43歳で没している。(と音声ガイドの佐々木蔵之介が語ってくれた)

 空いていたので、じっくり5分〜10分ほど集中、目と脳に細部を焼きつけた。
 内覧会に来る人は、なんでもっとよく見ないんだろう!?と思う事がたまにある。

 僕はフェルメールはてっきり“板絵”だと思ってたが、勘違い。
 “キャンヴァス”に油彩、でした。(ヴィジェ・ルブラン展では“カンヴァス”)

 う〜ん、また単眼鏡を忘れて、フェルメールの“筆致”や息づかいまでは見切れなかった(残念)

★昨年、フランクフルト出張の時にシュテーデル美術館へ行ったら、改修工事閉館中だった(;_;)
 しかしこんなところで《地理学者》に会えるとは…

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 ※工事中・・・ショック! まさか閉まってるとは

★20数年前、越宏一先生の「西洋美術史概説」の授業で、
「いま○○美術館の展覧会で、“板絵”が出品されているので、見に行くように」とのことで、
 保存上の問題から、日本ではほとんど見る機会のなかった板絵を見に足を運んだが、
 最近は、ほんとに日本で見る機会が増えた。

 額に低反射ガラスを入れて保護できるようになったからだと思う。
 東博の「浮世絵版画」で使われている額=展示ケースと同様、
〈低反射ガラス+エアタイト「額」形ケース+調湿材〉によって、
 欧米の油彩画、板絵が湿度変化のリスクから守られるようになった、のかもしれない。

★さて本展は、オランダ・フランドル絵画の展覧会なのだが、
 これはフランクフルト/ドイツの美術館から借りてきた作品による展覧会。

 このように、欧米の美術館は改修工事閉館中の作品を、
 日本で有効活用するのが上手いな〜、と感心する。 _φ(・_・

★わが社もそういう戦略性は学ぶべきところが多い。
 どんなに不景気でも、日本の会社による展覧会でお借りしてきてるわけなのから。。

 欧州内どうしだと、それはお互い様なのかもしれないが、
 日本まで保険をかけて輸送し、日本で展観するには、多額の資金が必要で・・・。

 日本人が、このように文化にお金をかけるようになったのは、
 人の気持ちが成熟してきた国であることの証しなのかもしれない。
 との思いが、ふと頭をよぎった。
 平和な事の証し、であるとも言えるのだろう。



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