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★初釜 [数寄・茶の湯・遠州流]

★職場の“茶の湯研究会”初釜。

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 ※茶会後にあまった花をいただいたので、入れてみた。

 様々な流派あり、素晴らしい道具に接する事もあり、
 初心者からベテランまでが、
(僕は、中級くらい!? 茶名はあるものの・・・)
 OBの大先輩からの(時に厳しく)あたたかいご指導もいただいて、
 いつもこの会は楽しい。

◆朝の準備で結び柳が床に飾られ、花入れには曙椿?に梅。
 各担当がテキパキと動いて、準備が整い、皆で朝礼。
 主菓子は花びら餅という、初釜らしい空間での茶。

 濃茶席の二席目に、正客の指名をいただいた。
 点法で恥をかく事があった昨年!?だが、
 亭主との呼吸と、他への気配り・流れ?も必要な役割は初めて。
 今年はいただき方も意識しないといけないな。

〈拝見〉の際、遠州流では出し袱紗を使うが、
 茶入、茶杓、お仕覆それぞれ使い方が異なる。
 次客の方からが使わない方だと、自分の袱紗がずーっと回ってしまって・・・

 道具を袱紗に乗せて拝見する丁寧な扱いだが、
 使い方を違えると、かえって危なっかしくもみえることも。
 とっさの応用も茶席では試される事が多い、というのが教訓。

 お弁当を皆で食べてから、午後は薄茶席が三席。
 水屋/半東/客、と役目をチェンジしながら。
 まさに基本と応用の連続で・・・立ったり座ったりでさすがにヒザが。。

◆後片付け:道具の仕舞いを手こずってしまい、同僚に助け舟を。。
 道具の素晴らしさがわかるだけに、扱いをまかされても出来ず・・・
 もうちょっと道具の扱いに慣れないとな。(身近な道具で練習あるのみ)

 研究会は、礼に終わって終了。
 最後に先生方を囲んでの記念写真。

※あとで「遠州流って動きが大きくてカッコ良かったですね」
 とおっしゃる方がいて、多少その面もあったかもしれないが、
 上手な方はもっとコンパクトに動きにムダが無い、はず!?

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★トランスフォーメーション / Transformation [展覧会・アートイベント etc.]

★振替休日・夕方からうずうずして東京都現代美術館へ
トランスフォーメーション

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  ★トランス休憩中・マイマグ @スタバ
 
※先日、この春にエベレストに2度目のアタック!をするという、
         ↓
  石川直樹さんとお会いする機会があり、この展覧会を早く見たかった。

 石川直樹さんへ学芸員・長谷川祐子氏がインタビューしたビデオ。
 エベレストでの、あのトランス状態で体験を語ったことばは圧巻!
  “酸素ボンベ無しだと、8000mから先は、死ぬと思った”

 成層圏が見える世界…での記録ビデオ映像に、真っ黒に焦げた顔が映る。
 探検家の冒険談、ではなく、それを美に昇華させる力強さを感じた。
 そのアスリートぶりには嫉妬するなあ・・・(笑)

 同じフロアのマシュー・バーニーのインスタレーション&ビデオには、
 さすがに多くの若者がフロアに座って囲んでいたが、(僕は座る気になれない)
 どうも東京で見ると、彼の作品にリアリティを感じない。
 次のコーナーの石川直樹の写真を見て、エベレストにはとても届かないものの、
 何か心の琴線にビッシビシ来てしまった(ほんと)


※マシュー・バーニーの作品にはフランクフルトやパリで見て衝撃を受けたが、
 そのほかヤン・ファーブルなど初めて実見した著名作家のほか、
 とても楽しめた展覧会。
(会場構成とデザイン/施工/照明はイマイチかなぁ・・・まあここは期待×だが)
 高校生らしい客を含め、若い人でまずまずの人でのようであった。

 ヤン・ファーブルのBicボールペンでぐりぐり塗り込んだ小品。
 すげー!良かった。
 ツノを生やした居並ぶ首のやつよりも、ビシビシ来てしまった。

 で、西洋人のトランスフォーメーションと、アジア人のその感覚との相違。。
 図録の(中沢新一氏含む)テキストでは、どんな解釈をしているのかな⁉
 比較解剖学、発生学、身体論、進化論的な言及は…さて⁈ 


※こういう展覧会、美術解剖学会/日本美術解剖学会などで語れると面白い。
 昨年の『 東京藝大トランスWEEKS』のパンフも読み返してみよう。

東京スプツニ子!│Sputniko ! の作品に惹かれた。
 今後の作品の出し方に注目してみたいぞ。


★帰り道、すごーく久方ぶりに、浜町の ベスパに立ち寄る。
 マサルさんと少し相談して、少々!?の買い物。
 寒いからって、ほったらかしはかわいそうなので、
 気合い入れてキックスタートすべし!
 このブログの名前が無く・・・エベレストに比べりゃ暖かいぞ!?





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★ 《次世代照明革命 》 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★少し前に受けたインタビュー掲載誌が届いた。
グリーンニューディールが2時間でわかる週刊誌!! 環境エネルギー産業情報』
  (産業タイムズ社)

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 《次世代照明革命 LEDが切り開く新しい展示照明》
  まあ、なんと大胆なタイトルか・・・!

  IMG_3188s.JPG

  ちょっとゲラのチェックが甘かったかな、という箇所を見つけてしまった・・・
  大筋では間違っていないが、少々事実と異なる受け取られ方をするかも?(言い訳)。
  掲載画像のキャプションも正確ではないのは、最終確認を怠ってしまったせい(反省)

  どうもこの業界、このままの方向を展望しがちだが、
  一律に足並みをそろえるのが望ましいとは、正直思っていない。
  しかし、LEDによる照明の実用化の波が、
  予想以上に早い!という現実が目の前で起きているのも事実。

  それでも日本の世界に誇るべきLEDの開発技術と、
  照明器具としての商品化・生産力パワーが、うまく結実すれば、
  どこにも負けない製品を作れるはず!!

  なにより、正しく・安全に・美しく、
  作品の魅力を引き出し、あるべき展示空間を作ることを願い、
   そして微力ながらテクニックとアイデアを駆使して頑張るべし! なのだ。


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★ 日本美術解剖学会 in 東京藝術大学 [骨・美術解剖学・身体]

★きょうは 日本美術解剖学会 in 東京藝術大学
 午後からのシンポジウムに登壇予定、である。

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 今年は養老孟司会長の講演があるので、前座的なもんだろう・・と思っていたら、
 しっかり時間を頂戴してしまったので、なんとかまとめねば。。(汗)

   ◆ シンポジウムⅠ「筋肉について~科学の立場から」
      坂井建雄 (順天堂大学医学部教授)
      遠藤秀紀 (東京大学教授)
   司会:布施英利 (東京藝術大学准教授)

   ◆ シンポジウムⅡ「筋肉について~芸術の立場から」
      松井冬子 (画家)
      木下史青 (東京国立博物館デザイン室長)
   司会:布施英利(東京藝術大学准教授)

   ◆ 会長講演・養老孟司 (東京大学名誉教授)

★=================================
 テーマは筋肉:
◆順天堂大・坂井先生の、ヴェサリウス以来の解剖図についての講演、
 帰ってから先生の著書『人体観の歴史』(岩波書店)読み返してみよう。

◆東大総合研究博物館・ 遠藤秀紀さんの解剖現場の喜び(^O^)/についての講演。
 アリクイの解剖と咀嚼筋、噛筋の写真&「動きCG」は面白く、、、
 アリクイは顎が上下でなく、なんと“左右”に開いて「噛む」
 そこに機能“美”はあると感じたが、
 大系的な美=アートの文脈化はできるだろうか⁈

◆布施先生のレオナルドの解剖図」:指の筋肉についてのレクチャー。
 浅層筋と深層筋との関係、、など。
 やはりダ・ヴィンチの表現には別格の“美”がある…

◆画家: 松井冬子さんの「仔牛解剖」プレゼン。
 彼女の容姿・その画風と異なり(失礼)、震える声で作画プロセスを語る。
  …ソーセージ作りと内臓の解剖は、見た目変わらないんだが、。
 画家はあらゆる状況/真実を冷徹に見つめる眼を持たねばならない。
 講演後に名刺交換:次の美術館での個展に期待。

★そして自分の番。演題は、、
『“光の秩序”と“お堂の光” ーギリシャ彫刻と仏像を見せる展示』
 なんともこじつけっぽいなあ(苦笑)

 20年以上(自己の半生)の『石膏デッサン=石膏像を描く意味』に関連して、
 藝大美大受験時代から、大学に入っても身についてしまった、
 光や造形原理の捉え方が、いかにいまの展示デザインの仕事に対して、
 その価値観が、良くも悪くも影響を与えてしまっているか・・・

 その功罪!?を前提に、2005年に東博で経験した『踊るサテュロス』と、
 『中宮寺 菩薩半跏像』の展示と照明についての事例紹介をおこなった。
  ※養老先生に僕の拙い話を聞いていただいて、恐縮しつつ無上の喜び f^_^;)

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  藝大浪人時代の石膏デッサン《マルス》

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 「ボルゲーゼのアレス(マルス)」前1世紀あるいは1世紀(原作:前420年ごろ) ルーブル美術館蔵

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 (本末転倒だが)立像としての「マルス」から何を学ぶ!?

◆養老孟司会長の講演は、やはり⁈ラオスのゾウムシのことから。
 ゾウムシの顎は、その頭部から伸びた先端にあり、それを動かす筋肉は頭部に。
 それを長い腱で動かしている。
 昆虫の関節部は、脊椎動物と違って、「ゴツゴツ/ザラザラ」していて、
 そのことで動きがスムーズでなく何段階かの動きになるが、
 寿命が短い彼らの場合は、それでOKなのだろう・・・

 最後に『虫の図鑑・クワガタ編』の話。
 ふつう「シンメトリー」でない日本人的メンタリティと思うのだが、
 昆虫標本づくりにおいては、徹底して虫の6本の脚を、手間ひまかけて、
 きっちりとシンメトリーにすることにこだわる。それは何故か?

★学会総会は、あっというまの3時間で閉幕。
 懇親会は残念ながらの欠席。。
 
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★【アルブレヒト・デューラー版画・素描展】《マクシミリアン1世の凱旋門》 [展覧会・アートイベント etc.]

★仕事をしてたら、国立西洋美術館の展覧会が最終日であることに気付いた。
 切りのいいところで西美へ向かう。。。
  アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然

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◆昨年11月から見に行きたかった、
《マクシミリアン1世の凱旋門》をようやっと体験!
 ※画像等の記事は⇒ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2306
           http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201012010284.html
 1515-17年(1559年印刷)

 これは“鑑賞”というよりそ“圧倒”された感じ//(※展示と照明はもう一工夫の余地アリだが)

 アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer, 1471年5月21日 - 1528年4月6日)
 彼は、ほぼ今の僕と同年齢でこの仕事を成し遂げている。。。負けられないぞ。。

 この“記述”への執念!はなんちゅーことだ?
  /・ ローマ時代:ローマ皇帝なら本物の凱旋門、か記念柱を作る、というより作らせるからな。。

 ヨーロッパでこの時代にこれだけの「木版」による大判の版画、というか精密な印刷は、
 どのくらいの規模のシステムで作られて(生産されて)いたのだろうか?
 デューラーを支えていた、職人のシステムや社会背景を勉強しないとわからないな。。

 日本近世の浮世絵版画の木版も凄いが、
 実は木を生産・伐採して板を作って・・・というシステムは、
 今では良質で大判の材を確保する事自体が難しいと聞く。

★充実した気分で建物を出たら、「寒い!」
 いつもの《地獄の門》と《岩の上のエヴァ》を眺めて、また仕事場に戻る。。

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★ 本気 (マジ) なトーハク! [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★  SANKEI EXPRESS《勿忘草》— 博物館に初詣で —

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 SANKEI EXPRESS紙に、 トーハク=東博《博物館に初もうで》が紹介された。

 2011年1月2日の人出は、6913人。
 明日からの土・日・成人の日の3連休、今の博物館の風景が続くべく、
 引き続き環境を整え、展示の質を向上させたいもの。

 日/英/中/韓の案内サインや解説を増やしたという事は、
 世界からのより多くのお客様をお迎えしたいという姿勢であり、
 高品位な展示で、日本の《総合文化》をアピールしなくてはならない、ということ。


★文化、や美術、歴史を、
 国家が規定するシステムをナショナルミュージアムに求めるとすれば、
 これ即ち 《総合文化展》ということだろう。

 人ごとのような言い方だが客観的に見て、
 どうやら 東京国立博物館=東博=トーハク は、本気だ。


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★ “01年〜10年を総括!” @トーハク? [博物館・美術館]

★2011年は1月2日から トーハク初出勤。快晴!!

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 真生流家元 山根由美氏によるいけばな(正門)

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  ※タッチパネル券売機導入のせい? 入場までに30分程度の行列が!


★一昨日までで、2001年〜2010年が終わった。
 この21世紀の最初の10年は、博物館にとって、
 そして自分にとってどんな10年だったろうか? 総括ってほどじゃないが//

 1999年 [法隆寺宝物館]開館、[平成館]開館
 2000年 『国宝 平等院展』『土器の造形-縄文の動・弥生の静-』
 そして、
 2001年  特別展いろいろ@平成館 『HANIWA@PARIS』 ※プロジェクタ照明体験
 2002年  特別展いろいろ@平成館
 2003年 − 本館リニューアル −[日本美術の流れ]
 2004年 − 本館[日本ギャラリー]リニューアル −
 2005年  九州国立博物館 開館              ※光ファイバー照明
 2006年  プライスコレクション 『若冲と江戸絵画』展   ※調光オペレーション
 2007年 「博物館へ行こう」(岩波ジュニア新書)
      「昭和初期の博物館建築」(東海大学出版会)
      「東京帝室博物館・復興本館の昼光照明計画」(紀要)
 2008年 『国宝 薬師寺展』 (情熱大陸)
 2009年 『国宝 阿修羅展』 [東洋館 代替展示@表慶館]
 2010年  東洋館閉館〈耐震改修工事に伴う展示デザイン〉 ※LED照明元年
      − 本館リニューアル −[工芸ギャラリー]
       サイン/4カ国語対応

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 ※2011年1月2日 重文〈風神雷神図屏風〉尾形光琳 (本館8室)

★振り返ると、特別展専門館としての[平成館]と、
[法隆寺宝物館]および平成館の[考古展示室]が、
 21世紀前夜にオープンしたことが、
 東博・展示デザインの方向性を暗示していたのだろう。

 それ以来、特別展と平常展とを行きつ戻りつしつつ、
 繰り返される特別展での壮大な「見え方/見せ方」実験により、
 展示や照明のテクニカルな方法論を向上(試行錯誤)させ、
 2005年の九州国立博物館[文化交流展示]に結実させた。

 個人的には2007年「博物館へ行こう」などのいくつかの執筆活動で、
 それまでの博物館における展示・照明デザインについての考えを、
(わかりやすく)まとめ、大学・学会・講演などで検討・発表したつもり。。

 2009年からは、平城遷都1300年記念の特別展『薬師寺』『阿修羅』で、
 博物館におけるイベント方法論の“沸点”を経験させてもらった。


 そして・・・
 それが2010年・東博アクションプランの解答が《総合文化展》@トーハク!
 と、そううまく予定調和的には・・・いくはずないじゃん。。
 まだまだ粘り強く、しつこく、2012年・東洋館の再開へ向けて//

 みやすい展示。わかりやすい展示。
 安全に、美しく価値観・世界観を伝える博物館。。
「ぼーっと」すごせる、「しゃきっと」する博物館。

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 みやすい展示。わかりやすい展示。 

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 安全に、美しく価値観・世界観を伝える博物館。。

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 「ぼーっと」すごせる、「しゃきっと」する博物館。



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