★茶会 @靖国神社 洗心亭 靖泉亭 [数寄・茶の湯・遠州流]
★茶の湯の先生が半白をお迎えになる記念に茶会が開かれた。
場所は靖国神社にある 洗心亭と靖泉亭
※神池越しに靖泉亭を臨む
半白とは白寿(99歳)の半分の50歳のこと。
御指導いただいている宗匠には、稽古の度に点法(点前)だけでなく、
茶の湯を通して〈きれい寂び〉の美意識、を御指導いただいている。
きょうは茶会へお運びいただくお客さまへのご案内手伝い。
茶会では美術館での立礼、デパートでの薄茶点法が続いてたので、かえって気が楽!?
なのだが、あいにくの台風14号到来、、、早朝から強く雨が降っている。
雨降り""と風~~で足が濡れて体が冷えたが、
休憩時に水屋でいただく、日本酒・主菓子・抹茶で暖まる。
社中のみなで、茶会(1日目)は無事に終了した。
明日の担当はないが、天気予報では台風は去るらしいので、今日より進行は楽かも。。
※幹事の方々は、茶会の準備に1年間をかけられた。ありがとうございました。
★靖国神社での茶会、今年は戦後65年ということもあって!?、
「靖國論」(小林よしのり著:遊就館ショップでも購入可能)を読んでたので、
少々思うところがあった。特に参拝する気持ちは起こらないが、
朝、茶室に行く途中で拝殿に一礼をして気持ちを引き締めた。(他の参拝者は少なくない)
茶室からは〈神池〉の眺望がひろがっていて、近づくと鯉がぱくぱくと寄ってくる。
茶室は裏千家淡々斎(現 千玄室/裏千家前家元15代汎叟宗室)の寄贈によるものを、
近年、 藤森工務店が修復したものだ。
現代に生きることと、自己の存在・生き方について茶の湯を通して考えること。
そのことを、戦争を体験された遠州流宗家・小堀宗慶氏、裏千家・千玄室氏も考え、
そして体現されているのだと、その言葉・著書を通してうかがうことができる。
そんなことを、ここ靖国神社の茶室、ここでの茶会で思いを深くした。
※靖国神社靖泉亭 遠州流陽真会記念茶会
場所は靖国神社にある 洗心亭と靖泉亭
※神池越しに靖泉亭を臨む
半白とは白寿(99歳)の半分の50歳のこと。
御指導いただいている宗匠には、稽古の度に点法(点前)だけでなく、
茶の湯を通して〈きれい寂び〉の美意識、を御指導いただいている。
きょうは茶会へお運びいただくお客さまへのご案内手伝い。
茶会では美術館での立礼、デパートでの薄茶点法が続いてたので、かえって気が楽!?
なのだが、あいにくの台風14号到来、、、早朝から強く雨が降っている。
雨降り""と風~~で足が濡れて体が冷えたが、
休憩時に水屋でいただく、日本酒・主菓子・抹茶で暖まる。
社中のみなで、茶会(1日目)は無事に終了した。
明日の担当はないが、天気予報では台風は去るらしいので、今日より進行は楽かも。。
※幹事の方々は、茶会の準備に1年間をかけられた。ありがとうございました。
★靖国神社での茶会、今年は戦後65年ということもあって!?、
「靖國論」(小林よしのり著:遊就館ショップでも購入可能)を読んでたので、
少々思うところがあった。特に参拝する気持ちは起こらないが、
朝、茶室に行く途中で拝殿に一礼をして気持ちを引き締めた。(他の参拝者は少なくない)
茶室からは〈神池〉の眺望がひろがっていて、近づくと鯉がぱくぱくと寄ってくる。
茶室は裏千家淡々斎(現 千玄室/裏千家前家元15代汎叟宗室)の寄贈によるものを、
近年、 藤森工務店が修復したものだ。
現代に生きることと、自己の存在・生き方について茶の湯を通して考えること。
そのことを、戦争を体験された遠州流宗家・小堀宗慶氏、裏千家・千玄室氏も考え、
そして体現されているのだと、その言葉・著書を通してうかがうことができる。
そんなことを、ここ靖国神社の茶室、ここでの茶会で思いを深くした。
※靖国神社靖泉亭 遠州流陽真会記念茶会
★お雇い外国人ラグーザと、荻原守衛の『女』を見に行く。 [展覧会・アートイベント etc.]
★今日の昼休み、お雇い外国人ラグーザの仕事と、荻原守衛の『女』を東京藝術大学美術館に見に行く。
明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山
第一部: ラグーザとその弟子たち
第二部: 没後100年 荻原碌山
いちおう東博から出品されている『女』と、小特集程度の展示をさらっと見て、
あとは同時期開催の「黙示録―デューラー/ルドン」を見ようと思っていたら、
どっこい、気合いの入った内容と自然光も降り注ぐ、気持ちのよい空間展示に、
予定を過ぎて、じっくり鑑賞してしまった//『黙示録ー』のほうは時間切れ。
ラグーザのほうは、工部美術学校での教育と、その教え子たちの仕事ぶりを、
まとめて見られる藝大らしい企画展だ。
知りたかったけどいまいちピンと来なかったことが、実物を通して理解できる。
藝大の教育は、先生から教わること以上に、こういう実物から教わることが大。
まあこんなの変なアカデミズムばかりを生んで、明治“美術”教育制度なるものを、
いまだに引きずっている、という見方もあるのかもしれない。だがしかし、
それを真っ正面から受け止めてしまう、僕のような感性も、まああるのかなと、
自戒をこめて考えつつ・・・この展覧会は超オススメ。
来館者も平日にしてはわりと多く、じっくりと静かに近代彫刻を見ていたようで。
★いっぽう荻原守衛(碌山)は新宿中村屋にもある!? 絶作『女』をピックアップ。
東博の石膏原型/東近美のブロンズ/東京藝大の石膏像とブロンズ
碌山美術館のブロンズ/原型から三次元計測データ→樹脂による製作した原型
樹脂原型から鋳造したブロンズ像
以上の7つの像が、それぞれの特徴を示す展示と照明がなされていた(と思う)
これから行く人がいたら、実は『女』のどこかの部分にフォーカスして、
その出来具合を比較してみたら、こんなに鑑賞しつつ学べる展覧会は希有だと/
ぼくの場合は、「足の裏」あたりの質感と「サインのある土台のつくり」
当時の文展では、3等程度にしか評価されていないようで、
その頃の1等ってどんな作品?なのかと、違う興味を持ってしまった。
※いちおう設計事務所時代に係わった、この美術館のトップライトのある展示室は、
まさにこんな企画展示にうってつけの、光の美しい展示室だ。
昼光採りいれの天井システムと、いまや廃番ERCO製エマノン500Wの照明器具。
こんな光で東博のブロンズ彫刻ギャラリーも再レイアウトを考えてみたいのだが。。
☆「黙示録―デューラー/ルドン」は時間切れ。ざっと5分程度で会場を去る・・
大浦でバタ丼をかきこんで、仕事場にもどる。。
明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山
第一部: ラグーザとその弟子たち
第二部: 没後100年 荻原碌山
いちおう東博から出品されている『女』と、小特集程度の展示をさらっと見て、
あとは同時期開催の「黙示録―デューラー/ルドン」を見ようと思っていたら、
どっこい、気合いの入った内容と自然光も降り注ぐ、気持ちのよい空間展示に、
予定を過ぎて、じっくり鑑賞してしまった//『黙示録ー』のほうは時間切れ。
ラグーザのほうは、工部美術学校での教育と、その教え子たちの仕事ぶりを、
まとめて見られる藝大らしい企画展だ。
知りたかったけどいまいちピンと来なかったことが、実物を通して理解できる。
藝大の教育は、先生から教わること以上に、こういう実物から教わることが大。
まあこんなの変なアカデミズムばかりを生んで、明治“美術”教育制度なるものを、
いまだに引きずっている、という見方もあるのかもしれない。だがしかし、
それを真っ正面から受け止めてしまう、僕のような感性も、まああるのかなと、
自戒をこめて考えつつ・・・この展覧会は超オススメ。
来館者も平日にしてはわりと多く、じっくりと静かに近代彫刻を見ていたようで。
★いっぽう荻原守衛(碌山)は新宿中村屋にもある!? 絶作『女』をピックアップ。
東博の石膏原型/東近美のブロンズ/東京藝大の石膏像とブロンズ
碌山美術館のブロンズ/原型から三次元計測データ→樹脂による製作した原型
樹脂原型から鋳造したブロンズ像
以上の7つの像が、それぞれの特徴を示す展示と照明がなされていた(と思う)
これから行く人がいたら、実は『女』のどこかの部分にフォーカスして、
その出来具合を比較してみたら、こんなに鑑賞しつつ学べる展覧会は希有だと/
ぼくの場合は、「足の裏」あたりの質感と「サインのある土台のつくり」
当時の文展では、3等程度にしか評価されていないようで、
その頃の1等ってどんな作品?なのかと、違う興味を持ってしまった。
※いちおう設計事務所時代に係わった、この美術館のトップライトのある展示室は、
まさにこんな企画展示にうってつけの、光の美しい展示室だ。
昼光採りいれの天井システムと、いまや廃番ERCO製エマノン500Wの照明器具。
こんな光で東博のブロンズ彫刻ギャラリーも再レイアウトを考えてみたいのだが。。
☆「黙示録―デューラー/ルドン」は時間切れ。ざっと5分程度で会場を去る・・
大浦でバタ丼をかきこんで、仕事場にもどる。。
★ MiT 2010年11月号 〈 一誌相伝 私の流儀 〉 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]
★ MiT 2010年11月号 という雑誌が届いた。(会員限定の機関誌)
〈 一誌相伝 私の流儀 〉の項で、博物館についてのインタビュー記事。
SMBC経営懇話会という、
三井住友銀行グループのSMBCコンサルティング発行の雑誌だ。
僕のような仕事をしていると、日常的にあまり関わりはないが、
この雑誌を読んでいるような経営者にも博物館を訪れてほしい。
あらゆる美術・芸術は、数年でペイするようなものでなく、
もっとずっと長い年月を経て守り、残され残ったものだけが、
いつしか、どのようにか生きるあなたや、あなたを豊かにしてくれる。
そんなモノの持つ価値観、世界観を見せてくれる場が博物館だ。
といったようなことを、言葉として発してしまったのかなぁ。。。
取材された言葉が活字になって自己対象化すると、いつも?な気分だ。
大学院を出る時に、NOH環境デザイン事務所という有限会社をつくった。
それなりに理念をもって立ち上げたものだが、あんまり儲かった記憶はない。
起業・起業経営の厳しさは僕には向いてなかったのかな!?
まあ、数年後に独立!? なんてことはあるのかないのか。。
博物館にももちろん経営感覚は必須なのである。
いつ放り出されても、また美術館や博物館をうろついているのかもしれない。
〈 一誌相伝 私の流儀 〉の項で、博物館についてのインタビュー記事。
SMBC経営懇話会という、
三井住友銀行グループのSMBCコンサルティング発行の雑誌だ。
僕のような仕事をしていると、日常的にあまり関わりはないが、
この雑誌を読んでいるような経営者にも博物館を訪れてほしい。
あらゆる美術・芸術は、数年でペイするようなものでなく、
もっとずっと長い年月を経て守り、残され残ったものだけが、
いつしか、どのようにか生きるあなたや、あなたを豊かにしてくれる。
そんなモノの持つ価値観、世界観を見せてくれる場が博物館だ。
といったようなことを、言葉として発してしまったのかなぁ。。。
取材された言葉が活字になって自己対象化すると、いつも?な気分だ。
大学院を出る時に、NOH環境デザイン事務所という有限会社をつくった。
それなりに理念をもって立ち上げたものだが、あんまり儲かった記憶はない。
起業・起業経営の厳しさは僕には向いてなかったのかな!?
まあ、数年後に独立!? なんてことはあるのかないのか。。
博物館にももちろん経営感覚は必須なのである。
いつ放り出されても、また美術館や博物館をうろついているのかもしれない。
★ 書評:『エル・ネグロと僕』 (「週刊 読書人」2010.10.08) [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]
★ 「週刊読書人」に書評を書いた。
『エル・ネグロと僕』(フランク・ヴェスターマン 著 下村 由一 訳 大月書店)
今日、出版社から刷ったばかりの「読書人」が送られてきた。
“個人的な意識と、近現代における剥製をめぐる事実とが交錯”
博物館の勤め人ということよりも、
どうやら骨(解剖・収集)を趣味とする僕に、
同じく「黒人の剥製が博物館に展示されていること」に取り憑かれ、
徹底した調査の経緯をルポルタージュにまとめた著者と重ね合わせて、
書評を書かせてみようということになった模様。
剥製、標本、博物館、博覧会、民族、人種主義、人種差別、奴隷制度、宗教意識・・・
などのキーワードに興味のある方は、ぜひ書店にて手に取ってみてください。。
『エル・ネグロと僕』(フランク・ヴェスターマン 著 下村 由一 訳 大月書店)
今日、出版社から刷ったばかりの「読書人」が送られてきた。
“個人的な意識と、近現代における剥製をめぐる事実とが交錯”
博物館の勤め人ということよりも、
どうやら骨(解剖・収集)を趣味とする僕に、
同じく「黒人の剥製が博物館に展示されていること」に取り憑かれ、
徹底した調査の経緯をルポルタージュにまとめた著者と重ね合わせて、
書評を書かせてみようということになった模様。
剥製、標本、博物館、博覧会、民族、人種主義、人種差別、奴隷制度、宗教意識・・・
などのキーワードに興味のある方は、ぜひ書店にて手に取ってみてください。。
★シャガールとロシア・アヴァンギャルドと [展覧会・アートイベント etc.]
★東京藝術大学美術館「 シャガール —ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」を見た。
シャガールという画家は、ユダヤ系のロシア人だと認識していたので、
この展覧会企画は、なるほど面白そうだなぁと楽しみにしていた。
彼はいわゆる「キリスト教的主題」を描くことはしない。
シャガールは19世紀生まれ(1887生)だが、僕自身の人生ともかぶっている!?ので、
最後の巨匠、であるという認識が強いのは僕だけではないだろう。(1985没)
他に勝手に同時代意識があるのは、ピカソ(1881生—1973没)、ダリ(1904生—1989没)。
1917年 ロシア革命を時代のターニングポイントとして、展示を見進める。
興味深く印象に残ったのは、シャガールが1915年に故郷の美術学校教諭となり、
マレーヴィチと共に美術教育に携わるが、圧倒的なマレーヴィチのカリスマ性に、
学生たちがマレーヴィチになびいてしまうあたり!!
シャガールの画風よりは、そりゃアヴァンギャルドだよなぁ、
と、なるほどうなずけるような、、かつての自分も心当たりあるぞ。。
なんたって「シュプレマティスム(絶対主義)」である。
かっこよすぎる!
カンディンスキーも数点、展示されていて、これまたカッコいい!
しかし、これと対比してシャガールの良さも、しみじみ際立ってくるだなぁ。。。
思い出すのは、 オペラ・ガルニエの天井を見上げた時のこと・・・
※すこーしだけ写ってます。
しみじみ気分で日常の仕事に戻った午後の時間。
シャガールという画家は、ユダヤ系のロシア人だと認識していたので、
この展覧会企画は、なるほど面白そうだなぁと楽しみにしていた。
彼はいわゆる「キリスト教的主題」を描くことはしない。
シャガールは19世紀生まれ(1887生)だが、僕自身の人生ともかぶっている!?ので、
最後の巨匠、であるという認識が強いのは僕だけではないだろう。(1985没)
他に勝手に同時代意識があるのは、ピカソ(1881生—1973没)、ダリ(1904生—1989没)。
1917年 ロシア革命を時代のターニングポイントとして、展示を見進める。
興味深く印象に残ったのは、シャガールが1915年に故郷の美術学校教諭となり、
マレーヴィチと共に美術教育に携わるが、圧倒的なマレーヴィチのカリスマ性に、
学生たちがマレーヴィチになびいてしまうあたり!!
シャガールの画風よりは、そりゃアヴァンギャルドだよなぁ、
と、なるほどうなずけるような、、かつての自分も心当たりあるぞ。。
なんたって「シュプレマティスム(絶対主義)」である。
かっこよすぎる!
カンディンスキーも数点、展示されていて、これまたカッコいい!
しかし、これと対比してシャガールの良さも、しみじみ際立ってくるだなぁ。。。
思い出すのは、 オペラ・ガルニエの天井を見上げた時のこと・・・
※すこーしだけ写ってます。
しみじみ気分で日常の仕事に戻った午後の時間。