SSブログ

★お雇い外国人ラグーザと、荻原守衛の『女』を見に行く。 [展覧会・アートイベント etc.]

★今日の昼休み、お雇い外国人ラグーザの仕事と、荻原守衛の『女』を東京藝術大学美術館に見に行く。

  明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山
  第一部: ラグーザとその弟子たち
   第二部: 没後100年 荻原碌山

 101026_ラグーザと萩原碌山_2329s.jpg

 いちおう東博から出品されている『女』と、小特集程度の展示をさらっと見て、
 あとは同時期開催の「黙示録―デューラー/ルドン」を見ようと思っていたら、
 どっこい、気合いの入った内容と自然光も降り注ぐ、気持ちのよい空間展示に、
 予定を過ぎて、じっくり鑑賞してしまった//『黙示録ー』のほうは時間切れ。

 ラグーザのほうは、工部美術学校での教育と、その教え子たちの仕事ぶりを、
 まとめて見られる藝大らしい企画展だ。

 知りたかったけどいまいちピンと来なかったことが、実物を通して理解できる。
 藝大の教育は、先生から教わること以上に、こういう実物から教わることが大。

 まあこんなの変なアカデミズムばかりを生んで、明治“美術”教育制度なるものを、
 いまだに引きずっている、という見方もあるのかもしれない。だがしかし、
 それを真っ正面から受け止めてしまう、僕のような感性も、まああるのかなと、
 自戒をこめて考えつつ・・・この展覧会は超オススメ。
 来館者も平日にしてはわりと多く、じっくりと静かに近代彫刻を見ていたようで。

★いっぽう荻原守衛(碌山)は新宿中村屋にもある!? 絶作『女』をピックアップ。
 東博の石膏原型/東近美のブロンズ/東京藝大の石膏像とブロンズ
 碌山美術館のブロンズ/原型から三次元計測データ→樹脂による製作した原型
 樹脂原型から鋳造したブロンズ像
 以上の7つの像が、それぞれの特徴を示す展示と照明がなされていた(と思う)

 これから行く人がいたら、実は『女』のどこかの部分にフォーカスして、
 その出来具合を比較してみたら、こんなに鑑賞しつつ学べる展覧会は希有だと/
 ぼくの場合は、「足の裏」あたりの質感と「サインのある土台のつくり」

 当時の文展では、3等程度にしか評価されていないようで、
 その頃の1等ってどんな作品?なのかと、違う興味を持ってしまった。

※いちおう設計事務所時代に係わった、この美術館のトップライトのある展示室は、
 まさにこんな企画展示にうってつけの、光の美しい展示室だ。
 昼光採りいれの天井システムと、いまや廃番ERCO製エマノン500Wの照明器具。
 こんな光で東博のブロンズ彫刻ギャラリーも再レイアウトを考えてみたいのだが。。

☆「黙示録―デューラー/ルドン」は時間切れ。ざっと5分程度で会場を去る・・
 大浦でバタ丼をかきこんで、仕事場にもどる。。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

黒猫★☆白蜂

TOPへ★  ↓

黒猫★☆白蜂

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。