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★ 根津美術館へ「燕子花」を見に行こう [博物館・美術館]

★「燕子花図屏風」を見に 根津美術館へ、
  GW中は夜間開館(〜19:00まで)している。

 IMG_1204s.jpg

 2008年 秋の特別展 「大琳派展」で2週間だけ展示された「国宝 燕子花図屏風」
 この時、最初の数日間の展示では、照明効果が悪く、散々な思い出が・・・
 すぐに照明実験を行なって、ケース内照明を改造・手直し工事を経て、
 なんとかぎりぎりその魅力を発揮させることができた? のだが、、、
 新装なった美術館でこの屏風を見るのを楽しみにしていた。

 6時すぎに入館すると、「今ならまだ庭をごらんいただけます」とのことで、
 燕子花(杜若)が開花しているとネットでの情報を期待して・・・

 燕子花_根津美術館.jpg
 陽光は暗くなってきたが、咲き誇るカキツバタの姿が、かえって神秘的な感じに見えた。
  ↓
 http://www.nezu-muse.or.jp/jp/guide/garden.html


★さて展示室へと・・

 なるほど、ケース外からの下部LED照明は、効果的に金箔の箔足を演出して、
 画面空間の奥行きを表す事に成功している。
 上部光ファイバースポットは、各面に対して正面から当るよう、
 クロスしてフォーカスされている。 /これは定石といえるか。。

 燕子花、は100mmほど高い台に乗っているが、影は出ていない。
 ケース外のLED位置が、うまい高さに設定されているようだ。
(そのせいで台がないと、離れると屏風下部が見切れてしまうのだが)
 それでもLEDは、群青と緑青の鑑賞効果はほんとうにクリアーに見せてくれる。

★宗達の工房によるとされる「桜下蹴鞠図」が素晴らしいと思ったが、
 せっかくの桜=胡粉の盛り上げの見せ方は、今後の課題だろう。

 このような絵画は、ケースのガラス外から照明を当てる角度だと、
 胡粉の白が輝いて見えるようになるのだが・・・
 それがなかなか難しい、、いつも悩まされるところ。
 しかも胡粉は剥落してしまっている場合も多いので、、、

☆茶の展示室「燕子花図屏風風の茶」も少し覗く。
 小堀遠州作の茶杓・共筒「五月雨」に惹かれる。

 もう一度、燕子花図の部屋へ。閉館間際まで鑑賞する人が5、6人。
 近づいて色彩と輝きの変化を、はなれて全体構成を、庭園で見た、
 リアル杜若の光景とあわせて画面空間を堪能。

 100502 根津美術館_5249-1.jpg

 庭園の充実具合は、東博の庭園も見習うべきとところが多い。
 石人の配置や石組み、サインなども、、、

 100502 根津美術館_5249-3.jpg
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コメント 1

ashid-design

根津美術館には早く行かねば・・・。しかし隈さん大活躍ですね。
こちらもリンクさせていただきました!これからも宜しくお願いいたします。
ゆみた
by ashid-design (2010-05-06 23:22) 

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